丸善製薬株式会社は、同社植物素材「ブラックジンジャー」の機能性研究の中で、ブラックジンジャーエキスが受容体の1つ「TRPチャネル」を活性化することを明らかとしました。
「ブラックジンジャー」は、これまで脂肪燃焼やエネルギー消費の増加が期待できる植物素材として研究を行っており、「ブラックジンジャー」摂取により褐色脂肪を活性化させること、エネルギー消費を高めることなどを明らかとしてきました。(日本農芸化学会2013年度大会、第67回日本栄養・食糧学会にて発表)
今回の研究ではエネルギー消費や体脂肪低減に働くメカニズムの1つとして、ブラックジンジャーエキスがTRPチャネルを活性化することを発見しました。
同社は、今回注目したエネルギー消費や体脂肪低減への知見をさらに深め、日々の生活充実に貢献できるよう、研究を進める。
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「TRPチャネル」とは
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細胞の膜上には外界からの刺激を受け取り、情報に変換する「受容体」と呼ばれるタンパク質が存在し、その受容体の1つがTRPチャネルです。TRPチャネルは皮膚や感覚神経など様々な臓器に存在する“センサー” として、近年注目されています。TRPチャネルの1種であるTRPV1は唐辛子の成分カプサイシンの受容体として知られており、TRPV1を活性化する食品成分を経口摂取することによりエネルギー消費量を高めることができることが示されている。今回の研究では、ブラックジンジャーエキスがTRPチャネルを活性化することを発見しました。ブラックジンジャーの摂取は、TRPチャネルの活性化およびエネルギー消費量を高めることができると考えられる。
参考文献:
Saito M et al. Diabetes, 58; 1526-1531, 2009
Yoneshiro TA et al. Obesity, 19; 13-16, 2011
富永真琴.日本生理学雑誌, 65:130-137, 2003
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