カルピス株式会社発酵応用研究所は、「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りは、自律神経 にはたらきかけ、不安感を和らげることを、久留米大学文学部心理学科 津田 彰教授との共同研究で明らかにしました。この研究結果を2015年5月23日から開催された第33回 日本生理心理学会大会で発表しました。※ストレスマネジメントとは、自分のストレスについてよく知り、適切な対処法を実践することで、ストレスと上手につきあっていくことを いいます。
(*印の用語解説は最終ページに記載しています)
【背景・目的】
同社では、人々の心とからだの健康に役立つ商品・技術を提供することを目指し、乳酸菌などの微生物を活用した研究に取り組んでおります。その中で、“乳酸菌と酵母がつくりだす香り”に着目し、乳酸菌単独ではつくりだせない「乳酸菌と酵母」で発酵して作られる独特の“香り”が、発酵乳のおいしさに重要であることを明らかにしてまいりました。 さらに、この香りには、自律神経に働きかけて、日周リズムの改善や不安感を和らげる効果があることを、動物実験にて確認しています 。今回、ヒトを対象とした試験で「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りの効果について検証しました。
【まとめ】
「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りを嗅ぐことで、副交感神経活動が活性化し、また、不安感が軽減しました。この結果から、香りが自律神経系に働きかけることでリラックス効果をもたらしている可能性が示されました。 さらに、ストレスを強く感じている人では、心拍数の上昇を抑える効果も確認できました。ストレスの対処方法は、身体を動かして気分をすっきりさせる、人に話を聞いてもらうなど様々ありますが、今回の試験から、「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りがストレス対処方法の一つとして役立つ可能性が示されました。同社では、今後も「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りの様々な可能性について積極的に研究を進めてまいります。
※詳細は下記URLをご参照下さい
◎カルピス株式会社 2015年5月28日発表
http://www.calpis.co.jp/corporate/press/releaseC1524.pdf
◎カルピス株式会社公式サイト
http://www.calpis.co.jp/