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サプリの成分に腰痛の原因となる椎間板変性を抑制する効果を発見/慶應義塾大学

慶應義塾大学医学部整形外科学教室の松本守雄教授、中村雅也教授、藤田順之助教らの研究グループは、サプリメントの成分でもある抗酸化剤N-アセチルシステイン(N-Acetylcysteine:NAC)に、腰痛の原因の1つである椎間板変性を抑制する効果があることを動物実験で明らかにしました。

椎間板変性とは椎間板が傷むことを言い、国内推定患者数が3800万人ともいわれる変形性腰椎症では、ほぼ必ず椎間板変性を伴っています。また、椎間板変性は日本人を悩ます腰痛症の原因の1つにも挙げられますが、現在のところ、椎間板変性を抑制する有効な治療薬は見つけられていません。

今回本研究グループは、椎間板変性に酸化ストレスが関与していることを明らかにし、さらに、椎間板変性モデルラットを作成し、それらに抗酸化剤NACを経口投与することで椎間板変性の進行が抑制されることを見出しました。

本研究成果によって、サプリメントでも使用される、副作用の少ないNACが将来的に腰痛予防薬として用いられる可能性があります。
本研究成果は、2015年11月5日(米国東部時間)に英国科学雑誌「Arthritis Research &Therapy」オンライン版で公開されました。

【詳細は下記URLをご参照下さい】
慶應義塾大学 2015年11月12日発表
慶應義塾大学 ホームページ

2015年11月12日 16:36

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