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桜の花エキスだけじゃない!「紫茶エキス」、「マキベリーエキス(Delphinol®)」の AGEs産生抑制と AGEs分解作用の W 糖化ストレス改善作用を発見!! /オリザ油化

オリザ油化株式会社は、「桜の花エキス」の抗糖化作用を世界に先駆けて発見し、抗糖化美容素材として、2010 年 5 月に上市した。これまでに国内外の食品ならびに化粧品企業の美容訴求商品に採用されてきたが、このたび、オリザ油化は「桜の花エキス」に続く抗糖化素材として、「紫茶エキス」と「マキベリーエキス(Delphinol®)」における抗糖化作用の特許を出願したことを発表する。

オリザ油化は、2012 年に南米チリ原産のデルフィニジンを主成分としたアントシアニンを豊富に含む抗ドライアイ訴求素材として「マキベリーエキス(MaquiBright®)を、さらに 2018 年には美容訴求素材として「マキベリーエキス(Delphinol®)を上市した。チリ南部の先住民族マプチェ族が引用しており、滋養強壮、健胃、鎮痛、解熱等々に有効と伝承されている。

一方、2013 年にケニア産の 1,2-di-Galloyl-4,6-Hexahydroxydiphenoyl-β-D-Glucose(GHG)をはじめとするポリフェノールやアントシアニンを豊富に含むダイエット訴求素材として「紫茶エキス」を上市した。紫茶は、ケニア茶業研究財団が約 25 年の歳月をかけて作り出した新品種のお茶である。ケニアの赤道直下で、なおかつ標高 1500~2500 メートルの高地で栽培されており、紫外線から身を守るために、多くのポリフェノールやアントシアニンが含まれていると言われている。この度、新たな生理活性機能として、抗糖化作用の一つである AGEs産生抑制作用と、AGEs分解作用のWの効果で糖化ストレス改善ができることを明らかにした。

AGEs産生抑制作用としてグルコースとアルブミンの混液に「紫茶エキス」、「マキベリーエキス(Delphinol®)をそれぞれ添加し、評価したところ、「マキベリーエキス(Delphinol®)」の高濃度添加群(100 µg/ml、300 µg/ml)において対照群よりも強い AGEs 産生抑制作用を示すことを新規に確認した。紫茶エキスでも高濃度添加群(300 µg/ml)で強い活性を示すことが明らかとなった(図 1)。

一方、AGEs の産生抑制だけではなく、体内に蓄積する AGEs を代謝、分解するための作用も重要な課題となっている。オリザ油化では、「紫茶エキス」、「マキベリーエキス(Delphinol®)」において AGEs の産生抑制に加えて AGEsの分解作用を持つことを新規に確認した(図 2)。AGEs 架橋に特徴的な「α-ジケトン構造」を有する 1-phenyl-1,2-propanedione (PPD) をAGEs 架橋モデル化合物として使用した。サンプルを添加し、PPDの「α-ジケトン構造」が分解されると安息香酸として検出されるため、サンプルの AGEs 架橋の分解能を測定できる。その結果、AGEs 架橋切断活性を持つ化合物として知られる 陽性対象としての N-Phenacylthiazolium bromide (PTB) よりも強い AGEs 架橋切断活性を「紫茶エキス」3 mg/ml、5 mg/ml 添加群で示し、「マキベリーエキス(Delphinol®)」でも 5 mg/ml 添加群で PTB と同等の活性を示した。これにより、「紫茶エキス」や「マキベリーエキス(Delphinol®)」は、AGE 産生抑制作用および分解作用の両方の作用を持ち合わせることが明らかとなった。

また、市販で販売されている AGEs産生抑制や AGEs分解作用を謳う製品とも比較した結果、他社品よりも「マキベリーエキス(Delphinol®)、「紫茶エキス」では、より強い産生抑制作用と分解作用を示した(図 3、図 4)。

昨今、インターネットやテレビ等のマスメディア分野では、糖化を特集したものが頻繁に掲載・放送されており、糖化ストレス対策は健康美容対策の常識になりつつある。そこで、オリザ油化は、食の多様化や高齢化社会の到来によって、今後より一層増加すると思われる糖化ストレスに対応するために、強い AGEs 産生抑制作用と分解作用を示した「紫茶エキス」、「マキベリーエキス(Delphinol®)」を組み合わせた提案を食品分野のみならず、化粧品への応用も積極的に行っていく予定である。

【詳細は下記URLをご参照ください】
オリザ油化株式会社(発表記事/PDF)
オリザ油化株式会社  公式サイト

2020年05月13日 10:57

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