日本メナード化粧品株式会社は、これまで培ってきた幹細胞を解析する技術を活かし、黒髪と白髪の違いについて詳細に解析し、白髪では色素をつくる元となる「色素幹細胞」の数が減少していることを確認しました。また、その原因として色素幹細胞の維持に必要なタンパク質(CXCL12)の発現が弱まっていることを発見しました。さらに、CXCL12の発現を高める素材(超熟紅参、トリュフなど)に、白髪を予防する効果があることを確認しました。
黒髪の色はメラニンと呼ばれる色素によって決定されており、このメラニンはメラノサイトと呼ばれる細胞から供給されています。メラノサイトは毛包のバルジに存在する“色素幹細胞”から生み出されます。加齢やストレスなどによって色素幹細胞の数が減ってしまうと、メラノサイトが生み出されなくなりメラニンの供給が不足し、白髪になることが分かっています。
今回メナードでは、毛包において「CXCL12」と呼ばれる特殊なタンパク質が、色素幹細胞の維持に重要な役割を果たしていることを発見しました。そして、このCXCL12の発現が低下すると色素幹細胞が維持できなくなり、メラニンの供給が滞ることで白髪が生じると考えられました。
そこで、CXCL12の発現を高める素材を探索し、キノコの一種である「トリュフ」と高麗人参を蒸して得られる「超熟紅参(ちょうじゅくこうじん)」から抽出したエキスに、CXCL12の生成を高める効果を発見しました。さらに、これらのエキスを配合したローションを3か月間頭皮に塗布した結果、白髪を予防する効果があることを確認しました。今回の発見は、色素幹細胞をターゲットにした新しい白髪ケア技術の開発へ応用できると期待しています。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・日本メナード化粧品株式会社/PRTIMES 2021年10月27日発表
・日本メナード化粧品株式会社 【PDF】発表
・日本メナード化粧品株式会社 公式サイト