オリザ油化株式会社は、2019 年にトマトの果肉になくトマト種子のみに含まれる固有のサポニン成分であるリコペロサイド類を含有し、これにより、皮膚真皮の細胞外マトリックス（ECM）サイクルを正常化する美容素材として上市したオリジナル商品リコリフト®（トマト種子エキス）についてこの度新たな特許を取得しました（特許 7405543 号）。
同社はリコリフト®に関する特許を既に取得しており、その中でリコリフト®から得られるトマト種子固有のサポニン成分であるリコペロサイド類の単離および同定に成功し、さらにECMサイクルの正常化に焦点を当て、リコリフト®がコラーゲン産生を促進し、同時に細胞外マトリックスの老廃物の取り込み・分解を担うリソソームの量を増加させることが確認され、これによってECMサイクルを正常化し、皮膚の健康を維持する作用が示されていました（特許 7026181 号及び特許6799114 号）。これを受けて同社はリコリフト®について、関与成分[リコペロサイド H]とし、ヘルスクレーム[肌の弾力を維持し、肌の健康に役立つ]としての機能性表示食品の受理実績があります。
今回の特許は、従来の特許をランクアップさせたものであり、リコリフト®（トマト種子エキス）がヒト臨床（経口投与）によって皮膚のコラーゲン量の増加作用および真皮の厚みの増加作用を有するものであり、経口投与による美容へのさらに新たなアプローチを提供するものです。
＜＜今回の取得特許データの紹介＞＞
＜試験方法＞
リコリフト®における経口摂取による美肌作用の評価
被験者 18 名（女性 12 名、男性 6 名、平均年齢 36.8±12.2 歳）を対象に、弊社オリジナル商品「リコリフト®-P」を 1 日 2 粒（200 mg/日摂取）4 週間継続摂取させ、皮膚のコラーゲン量および真皮の厚みを測定。評価は DermaLab※を用いて摂取前後で行われ、被験者には摂取前後の肌状態の体感アンケートも実施しました。
※DermaLab（皮膚用超音波装置）：真皮の超音波画像を観察と同時に真皮内のコラーゲン密度および真皮の厚みについて定量計測が行える装置です。
＜試験結果＞
１．皮膚中のコラーゲンスコア（コラーゲン量）の増加摂取前後の比較により、頬および上腕部内側のコラーゲンスコアが有意に増加し、これにより、皮膚のコラーゲンの量が増加したことが確認されました（図１）。
２．真皮の厚みの増加
摂取前後の比較により、上腕部内側の真皮の厚みが有意に増加しました（図２）。これにより、肌の弾力性が増し、たるみやシミの減少作用を有することが示唆されました。
３．体感アンケート結果
体感アンケートにおいても摂取前後における「肌の潤い」、「たるみの改善」、「しわ・小じわの改善」、「肌のハリ」の項目において有意な改善が確認されました（図３）。
＜考察＞
これにより、リコリフト®-P の摂取により、皮膚中のコラーゲン量及び真皮の厚みが増加し、肌の潤い、たるみの改善、しわ・小じわの改善、肌のハリが向上することが確認されました。
取得特許の効果
以上の結果より、リコリフト®を経口摂取することにより、肌のコラーゲン量および真皮の厚みを増加させ、さらには肌のたるみやしわの改善に大きく寄与することが証明されました。
今回の特許取得により、美容素材であるリコリフト®の位置付けがさらにランクアップし、差別化された経口用美容素材として国内外の健康食品、機能性食品はもちろん、一般食品、飲料分野への更なるグローバルな拡販をしていく所存です。
