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秋川牧園・生産過程の課題から生まれたアップサイクル“甘酒”発売/株式会社秋川牧園

秋川牧園が耕作放棄地を活用して農薬・化学肥料を使わずに栽培した酒米・山田錦を使用

株式会社秋川牧園は、山口市引谷エリアの耕作放棄地を活用して栽培した令和6年度産の酒米・山田錦を使った「甘酒」を7月14日より秋川牧園宅配会員サービス・直売店にて販売を開始します。

 

 

 

 

 

 

秋川牧園 山田錦の甘酒              山口市の山間部・引谷の田んぼで山田錦を栽培

 

きっかけは、カメムシ被害と高温障害による生産量の不足

秋川牧園では、自社の主力事業である養鶏で発生した鶏糞堆肥を活用し、農薬・化学肥料を使用せずに、年間およそ50品目の野菜の生産を行っています。野菜栽培で培った、農薬・化学肥料を使わない栽培技術を生かして、2022年からホップを栽培「秋川牧園ホップの豊かなビール」、2024年には大麦を栽培「秋川牧園大麦の旨みビール」を販売しました。そして、2024年、山口県山口市の山間部・引谷エリアの耕作放棄地を引き受け、日本酒の原料となる山田錦を栽培。農薬・化学肥料不使用の山田錦をつかった日本酒の製造を予定していました。しかし、収穫間近の9月中盤に大量のカメムシの食害や猛暑による胴割れ(米が割れてしまう現象)を受け、予定収量が収穫できずに日本酒の製造を断念せざるを得ませんでした。また、カメムシがつくと、カメムシが米を吸汁し、「斑点米」と呼ばれる一部が黒く変色した米になってしまいます。農薬・化学肥料を使用しない栽培では、虫による被害が発生すると回避することがとても困難です。

日本酒の製造には足らない米の活用法を検討する中、山口市で味噌・醤油などを製造する磯金醸造(山口市阿知須)にご協力をいただき、「甘酒」として商品化することができました。

 

「あまざけ」にはめずらしい 山田錦らしさがあふれる「あまざけ」  

一般的なあまざけは、食用米で製造されていますが、今回のあまざけは日本酒造りで活用されている 山田錦を使用しています。山田錦は酒造りに適している品種で、たんぱく質の含有量が食用米よりも低く、磯金醸造の磯金社長によると今回の秋川牧園・甘酒は「たんぱく質が少ないことが功を奏したさらりとした、夏の時期にもとても飲みやすいあじわい」という、山田錦を使用したことが活かせた商品に仕上がっています。

 

 

 

 

 

 

やさしい甘さとさらりとしたのど越しが特徴   磯金醸造株式会社 磯金 大樹 社長

 

猛暑だから摂りたい 飲む点滴「甘酒」          

甘酒には、ブドウ糖をはじめとするビタミン、アミノ酸など実際の点滴に似た成分が含まれることから「飲む点滴」といわれています。氷を入れて冷たく冷やして飲むことはもちろん、炭酸やヨーグルトで割って飲むことで、食欲が減退しがちな暑いこの季節の栄養補給に最適です。

 

 

 

 

 

 

 

甘酒のソーダ割 シュワっとさらに飲みやすく   ヨーグルト割 酸味とまろやかさがクセになる

 

■商品情報

商品名:秋川牧園 山田錦の甘酒
価 格:454円(税込)
容 量:300ml
原材料:米(山口県産)、米麹(山口県産)
製造所:磯金醸造株式会社(山口県山口市阿知須)
発売日:2025年7月14日(月)
版売方法:秋川牧園宅配会員サービス および 秋川牧園直売店(山口市仁保下郷10317)

 

■商品特徴

秋川牧園が自社養鶏事業で発生した鶏糞堆肥を有効活用し、農薬・化学肥料を使用せずに令和6年に
栽培した山田錦が原料。当初は、この山田錦をつかって日本酒の製造を予定していたが、農薬を使用
しない生産にこだわる中で、大量のカメムシの食害と高温障害にあい、日本酒の製造に必要な収量に
不足。収穫した山田錦の活用法を検討していた中で、磯金醸造・磯金社長の協力を得て、あまざけの
製品化に成功。このほかにも、今回の山田錦を活用して、かきもち(美蔵屋/山口市)や赤飯(川田餅
本舗/山口県周防大島町)などの製造に取り組み、生産物の有効活用に取り組んだ。

 

秋川牧園について

株式会社秋川牧園は、1972年の創業時から「口に入るものは間違ってはいけない」という理念のもと、1980年代に、世界に先駆けた若鶏の無投薬飼育技術の確立、植物性飼料の開発などに挑戦してまいりました。健康で安心でき、自然と調和した社会を共につくっていく、安心安全な食べ物づくりのパイオニアとして、日々、挑戦を続けています。

 

 

 

株式会社秋川牧園 2025年7月18日 発表
株式会社秋川牧園 公式HP

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