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光演出による医療機関での患者サービス向上に脚光

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光を使った演出による、顧客満足度向上のサービスが注目集めている。日本ピー・アイ(株)(東京都中央区、中畑隆拓社長)は、日本でも珍しい、医療機関への光演出サービスを導入するなど、“光のスペシャリスト”として、その裾野を着実に広げている。

光による空間の演出といえばイベントでの派手な照明や、商品の見栄えをよくするライティングなどが一般的だが、同社が手がける光演出はもう少し踏み込んだものとなっている。具体的には、施設における照明の目的や医療機関での患者サービスを考慮し、最適な色調、強弱などを表現。その空間における作業性と患者の緊張や不安を和らげることを目的としている。

「照明を使った演出は珍しくありませんが、私どもは細かい調整によって色彩を作りだし、いくつかのプログラムを設定致します。ヒアリングや打ち合わせも綿密に行い、その空間にとって導線も考慮した最適な光演出を提供することができます。」と同社営業部部長は説明する。

今春に導入した国立がん研究センター中央病院では、どうしても無機質になりがちな治療室を各エリアごとにコーディネイト。患者の緊張感が高まる入室時は恐怖心を取り除く明るめの照明で演出。治療時の照明には間接照明のやわらかな光で壁面を演出するなどで、不安になりがちな病院内の患者の心理を十分に配慮した光演出を施した。

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病院は、不安になりがちな患者が訪れる空間であるため、「演出」には配慮が必要である。一方で、医療の質向上という側面からは、直接的ではない施策や新サービスを取り入れる医療機関も増えつつある。実際、導入した医療機関では反応もよく、同社では今後、患者の声なども取り入れながら、さらにサービスの質向上を図り、導入医療機関の拡大を目指す。

また、病院は無機質な空間になりがちなため、特に壁紙についての潜在ニーズが多いという。工事など物理的手間の大きい壁紙と違い、光演出の場合は一度導入すれば容易にプログラムにより変更が可能なため、導入コストこそ安くはないが、壁紙変更にともなう物理的側面などを考えると、十分に費用対効果に見合うという。

同社では今後の展開として、医療機関以外にも光演出による効果が期待できるエステティックサロンなどへの導入も視野に入れており、さまざまなバリエーションを設定する。光に加え、音と映像を合わせたサービスもある。昨今は、あらゆる分野で付加価値が求められるが、五感に訴える光による空間の演出は今後、施設のサービス向上のスタンダードとなる可能性もありそうだ。