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「リアップ」シリーズが17%増収/大正製薬

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大正製薬の発毛剤「リアップ」シリーズは、2011年3月期売上高が前期比17・2%増の148億円と大幅伸長を遂げ、当初予想を上回るハイペースぶりで市場拡大の牽引役を果たした。1999年の発売以降、№1シェアを快走している。

前期は、昨年4月に日本皮膚科学会がシリーズの基幹成分「ミノキシジル」を発毛に有効な「推奨度A」(行うよう強く勧められる)に認定した直後から取材依頼が殺到し、メディアへの露出度が高まったことなどから、ミノキシジルの配合量を従来品の5倍となる5%に高めた「リアップX5」(09年発売、7400円〈税込〉)を中心に、各製品が軒並み前年実績をクリアした。

また、「X5」の発売を機にミノキシジル1%製剤を使用した「リアッププラス」(5500円〈同〉)では、“脱毛予防”や“始めよう”との訴求でエントリーユーザーの獲得をねらった販促活動を展開し、愛用者のすそ野を広げている。

目下の課題は、「『1日2回の継続使用』など正しい知識や使用方法をいかに伝えるか」(広報室)という点に集約される。

同社はこれまでも営業活動や店頭施策、TVCM、Webなどを駆使した多角的な情報発信を継続してきたが、今期以降もこの活動をシリーズの拡販に向けた中心軸に据えて強化していく考えだ。

今期は下期に新製品を投入する予定もあり、シリーズ売上高は2・4%の増収を見込んでいる。

2011年06月30日 15:44