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タニタが技術協力した「衝撃体重計」とは

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(株)タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長)は、ボルボ・カーズ・ジャパン(株)(東京都港区、アラン・デッセルス社長)に技術協力し、「衝撃体重計」を製作した。交通事故など車両が衝突した際に乗員に加わる衝撃荷重を視覚化できる。

ボルボのスウェーデン本社が開発した、体重および速度から荷重値をシミュレーションする体重計をベースに、タニタの高精度な計量技術、グラフィカルに表示するアプリケーションのノウハウを組み合わせ実現させた。

目的は、日本で義務化されている後部座席のシートベルト装着率や、タクシー乗車時のシートベルト装着率の向上。乗員の体重から時速25km、40km、55kmで車両が衝突した際の荷重値を推測し、その数値とともに画像を使ってイメージできるよう設計されており、非装着での乗車がいかに危険かが、実感できる。

例えば体重50kgの乗員が時速25kmの速度で衝突すると、体重の25倍(1250kg)の衝撃荷重がからだに付加されるという結果が、グラフとともに表示される。また、その衝撃荷重がどれくらいのエネルギーに相当するのかも、画像でわかりやすく表示する。

ボルボ・カーズ・ジャパンは、秋の交通安全運動の期間に合わせ、この衝撃体重計をまずは9月14日から21日まで、ボルボ・カーズ世田谷(東京都世田谷区用賀1-10-15)の店内に設置。実際に体験してもらうほか、衝撃の大きさを分かりやすく伝えるため、実際にいすを積み上げ、どれくらいの高さから落ちることに匹敵するかが一目でわかる展示も同時に行い、安全運転を啓蒙する。

半世紀以上にわたり積み重ねられてきた同社の計測計量技術は、体重計や体脂肪計、体組成計、歩数計、活動量計、睡眠計、尿糖計などこれまでにさまざまな機器を生み出してきた。今回は、そうした健康計測機器だけでなく、安全・安心といった新たな側面からのアプローチであり、同社ではこのコラボを機に今後、新たな市場の開拓を進めていくという。

2011年09月13日 13:25