健康と美容のニュースなら健康美容EXPOニュース

抗メタボ作用をもつビフィズス菌を本格展開/森永乳業

120924.jpg

森永乳業(株)( 東京都港区、宮原道夫社長)は、抗メタボ作用をもつ「森永ビフィズス菌末B-3」を本格展開する。サプリメント関連などを中心に新しいビフィィズス菌として提案する。

同素材は、健康な乳児から発見されたブレーベ種のビフィズス菌。実験により、抗メタボ作用が確認されている。

「B-3は、何百株もの中から選ばれた弊社だけの特別な菌株です。実験で抗メタボ作用が確認されている新しいビフィズス菌で、配合することで従来にないダイエットサプリメントやシェイクなどの開発が可能です」と同社担当者は説明する。

同素材による抗メタボのメカニズムは、次のように推察される。通常、脂肪を摂取することで、腸管バリア機能は低下するが、同素材を併せて摂取することでその機能低下が抑制され、LPS(大腸菌由来の炎症物質)の吸収が抑えられる。その結果、脂肪が蓄積されない。

マウス試験では、脂肪分と一緒にB-3を摂取すると濃度依存的に体重、内臓脂肪、血中総コレステロール、血糖、インスリン値の増加を抑制し、いわゆる抗メタボ効果が認められた。その効果は生菌に限られたが、他のビフィズス菌と比べても同素材の効果が最も顕著であった。

同社の社内モニター試験(n=26)では、BMIが高めの方(BMI22以上)において、体重の減少がみられた。排便回数については、著しい増減は認められなかったが、便秘傾向者では増加の傾向が認められた。

同社では、今後さらなる臨床試験による有効性の確認が必要、としながらも同素材を抗メタボ作用をもつ新しいビフィズス菌として、ダイエット系サプリメント、シェイクなどへの活用を提案。効果の期待できる機能性素材として拡販する。

2012年09月25日 17:20