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柑橘『媛小春』が肌の保湿関与成分の産生を促進する可能性について発表/東洋新薬

株式会社東洋新薬は、愛媛県産業技術研究所との共同研究で、愛媛県限定栽培の柑橘品種『媛小春』の果皮抽出物が肌の保湿関与成分の産生を促進する可能性があることを確認し、日本薬学会第 137 年会において発表しました。

■ 『媛小春(ひめこはる)』とは
『媛小春』とは、愛媛県が開発し 2008 年に品種登録した最新の柑橘品種です。清見と黄金柑の交配により誕生した媛小春の果皮は鮮黄色であり、爽やかな風味を有しています。媛小春は栽培に技術を要するため、その生産量は愛媛県の柑橘生産量のうちわずかで非常に希少な柑橘です。柑橘類には、多様な機能性成分が含まれていますが、その中には、果肉よりも果皮に多く含まれているものがあります。果皮に含まれる代表的な成分であるフラボノイド配糖体やポリメトキシフラボノイドは、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つことが知られており、柑橘果皮の機能性に注目が集まっています。

今回、同社と愛媛県産業技術研究所は、媛小春の果皮抽出物が肌の保湿関与成分の産生を促進する可能性があることを確認し、日本薬学会第 137 年会(2017 年 3 月 24 日(金)~27 日(月)、仙台国際センター)において発表しました。

■ 研究のポイント
同社は 2013 年 12 月に愛媛県との連携・協力に関する協定を締結し、愛媛県産業技術研究所との共同研究により、愛媛県の農林水産物を活用した機能性素材の開発を通じ、地域産業の活性化に取り組んでおります。今回、愛媛県が開発した媛小春の果皮抽出物が肌へ及ぼす影響について、ヒト表皮角化細胞を用いて in vitro で評価しました。

■ 発表骨子
媛小春の果皮抽出物(以下、媛小春)を正常ヒト表皮角化細胞に添加し、肌の保湿関与成分であるフィラグリン〔注[1]〕の遺伝子発現量を定量的 RT-PCR 法〔注[2]〕により解析しました。その結果、媛小春の添加によりフィラグリン遺伝子の発現が亢進されることが確認されました(図1をご参照ください)。

フィラグリンの産生には、酸化ストレスの軽減が関与していることが報告されています 1)。そこで、媛小春の添加による抗酸化遺伝子〔注[3]〕の発現量を評価した結果、抗酸化遺伝子の発現亢進が確認されました(次ページの図 2 をご参照ください)。

また、ヒト表皮角化細胞株に媛小春を添加して培養した後、過酸化水素を添加し、細胞内における活性酸素種〔注[4]〕産生量を評価したところ、媛小春の添加により活性酸素種の産生が抑制されることが確認されました(図 3 をご参照ください)。

以上のことから、媛小春は、様々な皮膚疾患の原因物質である活性酸素種の抑制を介して、肌の保湿関与成分の産生を促進する可能性があることが確認されました。 東洋新薬では今後も『媛小春』の機能性を探求し、独自性の高い素材開発、商品開発に注力して参ります。

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〔注[1]〕 フィラグリン
表皮で産生されるタンパク質の一つです。フィラグリンが酵素反応により分解されると、天然保湿因子を産生します。

〔注[2]〕 定量的 RT-PCR 法
遺伝子を増幅させることで、その遺伝子の発現量を定量的に測定する方法です。

〔注[3]〕 抗酸化遺伝子
・NQO-1:NAD(P)H キノンデヒドロゲナーゼ 1。抗酸化遺伝子の一つです。
・HO-1:ヘムオキシゲナーゼ 1。抗酸化遺伝子の一つです。

〔注[4]〕 活性酸素種
紫外線の曝露や炎症などにより産生します。シワ・シミなど様々な皮膚疾患の原因となる物質です。

=参考文献=
1) Furue M et al. J Dermatol., 42(2), 171-80, 2015

【詳細は下記URLをご参照下さい】
株式会社東洋新薬(2017年3月23日発表)
株式会社東洋新薬 公式サイト(企業情報)

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