森永製菓株式会社は、“酒粕と米麹が両方入った甘酒”の摂取で、健常な中年女性の毛穴のたるみや弾力、茶色いシミ、皮膚の赤みが改善したことから、“酒粕”“米麹”がそれぞれの機能を発揮し、肌のはりや色調に対して有効に作用したことが示唆された研究結果を得ました。
同研究では、酒粕と米麹を両方含む甘酒を使用し、甘酒の摂取が「肌」に与える影響についてより詳細に調べるため、東京工科大学 応用生物学部 前田憲寿教授と共同研究を行いました。
甘酒を摂取すると肌にどのような効果をもたらすのかを検証するため、肌荒れが気になる健康な成人女性 18 名を対象に、甘酒あるいは甘酒成分を一切含まないプラセボ飲料を 5 週間連続で摂取してもらい、肌の毛穴形状の変化(毛穴たるみ率)および皮膚の弾性、色調について測定しました。その結果、毛穴たるみ率の平均変化量は、プラセボ飲料を摂取したグループと比べ、甘酒を摂取したグループで有意に改善がみられました(図 1)。また、肌の弾性を示す R7 値は、甘酒を飲んだグループでは摂取後有意に上昇しました。
森永製菓では、これまでも健康機能や美容効果に注目が集まる「甘酒」の研究を進めており、これまでも「目の下のクマの改善」や「皮脂抑制作用」について、研究成果を発表1,2)しております。またこれら肌に対する効果だけでなく、『暑さからのストレスの回復を早める』ことや、『腸管バリア機能向上』『腸内環境改善』3)についても研究成果を発表しております。今後も「甘酒」に関する研究を継続的に取り組んでまいりますので、ご期待ください。
1)川上ら.FRAGRANCE JOURNAL 2016;44(6):43-46.
2)Nakagawa K et al. 6th International Conference on Food Factors (ICoFF 2015)
3)川上ら、第 21 回 日本フードファクター学会 (JSoFF2016)
■実施概要
【実施時期】2017 年 1 月~2 月(5 週間)
【対象者】 35~49 歳の肌荒れが気になる健常な女性 18 名
【試験飲料】
甘酒/酒粕および米麹を含む酒粕米麹含有甘酒
プラセボ飲料/酒粕および米麹成分を含まずカロリーを甘酒と同等に調整した甘酒風味の飲料
【試験方法】ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験
【試験項目】各種肌測定(恒温湿度室)
【詳細は下記URLをご参照ください】
・森永製菓株式会社 2018年10月31日【PDF】発表
・森永製菓株式会社 ホームページ