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がん医療の夢に取り組む”ドリームチーム”が発進

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(財)聖ルカ・ライフサイエンス研究所(日野原重明理事長)は2010年3月19日、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの設立を発表した。昨年11月に立ち上げた「患者中心のがん医療を推進するためのオンコロジードリームチーム・プロジェクト」での活動本格化を目的とする。

同法人は、がん医療に携わる医療者の育成支援とがん患者とその家族および一般生活者に対する啓発活動、情報提供を行い、がん医療の教育推進に貢献する。具体的には、各種媒体における情報提供事業、教育啓発セミナー事業、専門家育成のためのプログラム開発支援事業、海外留学支援事業などを行う。

聖路加国際病院理事長で名誉会長の日野原氏は「ご存知のように日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんにかかっています。そうした中で、国や自治体ががん医療に積極的に取り組む姿勢をみせいていますが、課題も多くあります。そこで、一般生活者を巻き込んで、医師と患者が一体となった参加型の医療を実現するためこのプロジェクト立ち上げました。“ドリーム”というのはほんわかしたモノでなく、熱い情熱、パッションなんです。1人で多くのみなさまにご支援いただければ幸いです」と半年後に99歳を迎えるとは思えない力強さで語った。

同プロジェクトは、WEBを活用するなどし、賛同者のがん医療の夢を募集。特設サイトへ掲載し、情報を共有、拡大する。応募者の目標は、初年度1000人、3年で5000人、10年で3万人。同時にマイ・ドリーム基金として寄付も募り、3年で1億円、10年で10億円を目指す。大口には頼らず、小口の寄付で1人でも多くの人に参加してもらいたいという。寄付金は、がん医療の夢に取り組む医療者・患者などを対象に創設する“マイ・ドリーム賞”の授与、人材養成、団体運営などに運用する。

活動第一弾として、3月21日に都内でキックオフ・フォーラムを開催。4月1日からは、マイ・ドリームの募集活動および、基金への寄付活動を本格展開する。また、ツイッター、SNSを活用したがん医療の啓発活動も行う。なお、同イベントのキャンペーンソングにはSEAMOの「CONTINUE」決まっている。

2010年03月19日 18:50