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アミノ酸バランスの乱れた食事が脂肪肝を悪化させる~脂肪肝に関与する遊離アミノ酸不均衡と酸化ストレス応答の関係を解明~/東北大学

( 発表内容 )

【 本学研究者情報 】
◎ 本学代表者所属・職・氏名:大学院医学系研究科消化器病態学分野・助教・嘉数 英二
研究室ウェブサイト http://www.gastroente.med.tohoku.ac.jp/

【 発表のポイント 】
◎ 脂肪肝モデルマウスでは、門脈注1血中の遊離アミノ酸注2のバランスが崩れ、このうちメチオニンおよびチロシンの低下がフマル酸代謝・酸化ストレス応答注3抑制を介して肝臓での脂質の蓄積を誘導していることを発見した。

◎ 一部の脂肪肝は肝硬変・肝癌の原因となるがその病態メカニズムは不明であり、今回の発見により遊離アミノ酸・フマル酸代謝、酸化ストレス応答機構が新規治療ターゲットとなることが期待される。

【 概 要 】
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、アルコールを多量に摂取しないにも関わらず脂肪肝を生じる慢性肝疾患です。肥満人口の増加に伴い全世界的に急増しており、日本の成人の有病率も約30%程度とされています。NAFLDの一部は肝硬変・肝癌発症の原因となるため、病態の解明と治療薬の開発が急務となっています。

東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野の佐野晃俊大学院生、嘉数英二助教、正宗淳教授らの研究グループは、腸から肝臓に流入する門脈血内の遊離アミノ酸と脂肪肝の関係を解析し、脂肪肝モデルマウスでは空腹時門脈血中の遊離アミノ酸のバランスが乱れており、2つのアミノ酸(メチオニンおよびチロシン)の低下が肝細胞の脂肪毒性に対する酸化ストレス応答を妨げ、脂質放出を抑制することを明らかにしました。本研究の結果から、遊離アミノ酸代謝や酸化ストレス応答機構が非アルコール性脂肪性肝疾患の新たな治療ターゲットとなることが期待されます。

本研究成果は、2021年3月16日 HEPATOLOGY誌に掲載されました。


図:本研究の概念図
脂肪肝モデルマウスの門脈血では7種類の遊離アミノ酸レベルの低下を認めた。このうちメチオニンおよびチロシンの低下は肝内フマル酸レベルの低下・核内Nrf2レベルの低下を介し、超低密度リポタンパク質(VLDL)成熟化を抑制し非アルコール性脂肪性肝疾患の進展を促進した

【 用語解説 】
注1. 門脈: 胃や腸で吸収された栄養分などを肝臓へ運ぶ血管。
注2. アミノ酸: 生体のタンパク質を構成する有機化合物の総称。
注3. 酸化ストレス応答: 生体が酸素を使って生命を維持する中で産生される活性酸素やフリーラジカルは、細胞を構成する脂質・タンパク質・核酸などを酸化しストレスを与える。この酸化ストレスは様々な病気の原因となるが、酸化ストレス応答はこの変化を回避するための防御機構として働いている。

【詳細は下記URLをご参照ください】
東北大学  2021年3月23日【PDF/詳細】発表
東北大学  2021年3月23日発表(プレスリリース)
東北大学  公式サイト

2021年03月23日 13:26

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