パーキンソン病患者にバランス感覚を高める太極拳は有用 【海外ニュース】

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パーキンソン病患者にバランス感覚を高める太極拳は有用

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週2回の太極拳の実践がパーキンソン病患者のバランスと歩行能力の改善に有用であることが、新しい研究で示された。これまでにも、パーキンソン病患者に対し短期間の太極拳が提唱されていたが、科学的あるいは臨床的に有用性は確認されていなかった。

パーキンソン病は神経変性脳疾患であり、米国では約100万人に認められる。通常、徐々に進行するが、それにつれて運動制御能力が低下し、振戦や筋硬直、不安定性などの症状が現れる。身体活動はこの運動機能低下の遅延に有用であることが知られている。太極拳には穏やかな身体運動とストレッチが含まれ、ポーズまたは運動はゆっくりと優雅に行われる。

米国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)の資金援助を受けて実施された今回の研究で、米オレゴン研究所(ユージーン)研究科学者のFuzhong Li氏らは、太極拳、レジスタンストレーニング(筋力トレーニングの総称)、ストレッチの効果を比較。同氏らは、軽度から中等度のパーキンソン病患者195人を、3群のいずれかに無作為に割り付けた。各被験者は60分のセッションに週2回、24週間参加した。同氏らは、バランス維持に重要ないわゆる姿勢安定性(postural stability)の変化と、患者の歩行の様子と体力を検討した。

研究の結果、太極拳はバランスおよび歩行能力の改善についてレジスタンストレーニングやストレッチよりも優れ、転倒回数の減少についてはストレッチよりも優れ、レジスタンストレーニングとは同等であった。また、太極拳によるベネフィット(便益)は3カ月後も継続していた。研究結果は、医学誌「New England Journal of Medicine」2月9日号に掲載された。

Li氏は「太極拳を試したい患者は、医師にその運動に詳しい理学療法士を紹介してもらうことを勧める。理学療法士の指導により、患者とその症状に運動を合わせることができるため、DVDや自分で試すよりもよい」と述べている。

全米パーキンソン病財団(NPF)のMichael Okun博士は、「太極拳は、集中力の向上、環境の認識、大きな歩幅、バランス制御増強に焦点を当てた動きを取り入れている。そのため、この種の症状に合わせた療法がレジスタンストレーニングやストレッチよりも、バランス評価で優れているのは理にかなっている。ただし、レジスタンストレーニングやストレッチもパーキンソン病では有益であり、患者に適した正しい治療法の選択が重要である」と述べている。(HealthDay News 2月8日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=661566
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2012年2月21日 13:41 [主な疾患]|[予防]
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