慢性腎臓病の初期段階におけるスクリーニング、モニタリングの役割は不明 【海外ニュース】

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慢性腎臓病の初期段階におけるスクリーニング、モニタリングの役割は不明

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米国成人の10人に1人以上が慢性腎臓病(CKD)を有すると推定されるが、疾患の初期段階でのスクリーニングおよびモニタリングの有益性については不明であることが、入手可能な臨床試験を対象とした新しいレビューで示された。研究著者によると、この知見は必ずしも、早期スクリーニングまたはモニタリングが有用でないことを意味するわけではなく、有用性を証明する明確なエビデンス(科学的根拠)がないことを示したに過ぎないという。

米国退役軍人メディカルセンター(ミネソタ州ミネアポリス)のHoward Fink博士らは、初期の慢性腎臓病患者を対象とした無作為化比較臨床試験に関する1985年~2011年11月の入手可能な医学文献を検索した。その結果、初期段階の慢性腎臓病患者に対するスクリーニングまたはモニタリングを評価した試験はなく、早期検出および追跡調査が有益かどうか調べることができなかった。

治療に関しては110件の無作為化比較試験が認められた。レビューの結果、カプトプリル,エナラプリル、ramiprilラミプリルなどアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬では不活性のプラセボに比べて末期腎不全(ESRD)リスクが35%、カンデサルタン、バルサルタン、ロサルタン、オルメサルタンなどアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)では23%低減した。リスクの低減は腎疾患悪化の徴候(顕性蛋白尿macroalbuminuria)のある患者で最も有意であった。

また、ACE阻害薬は、より重篤な腎疾患や心血管疾患、コントロール不良の糖尿病を有する患者の死亡リスクをプラセボよりも21%低減するエビデンスも認められた。他の降圧薬で同様のベネフィット(便益)はみられず、スタチンおよびβ(ベータ)遮断薬ではプラセボに比べて死亡および心血管イベントのリスクが低下したが、腎疾患悪化または高コレステロール、うっ血性心不全の患者においてのみであった。

Fink氏は「軽症の慢性腎臓病患者における末期腎不全発症のリスクは非常に低いため、これらの薬剤は慢性腎臓病が悪化した患者にのみ有益と思われる」と述べている。研究結果は、医学誌「Annals of Internal Medicine(内科学)」4月17日号に掲載された。(HealthDay News 4月17日)

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2012年5月 2日 16:09 [主な疾患]|[予防]|[検査・診断]
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