ER長時間待機が心疾患患者のPTSDリスクを増大 【海外ニュース】

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ER長時間待機が心疾患患者のPTSDリスクを増大

20130225_w01.jpg心筋梗塞や重症の胸痛の患者が、混雑する救急外来(ER)で何時間も待たされると、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症するリスクのあることが、米コロンビア大学(ニューヨーク)行動医学助教授のDonald Edmondson氏らの研究で示された。PTSDは戦争や災害などの経験によるものが典型だが、長時間のER待機などの強いストレスのかかる状況によっても生じることがあると研究グループは述べている。研究論文は「JAMA Internal Medicine」オンライン版に2月11日掲載された。

Edmondson氏によると、今回の研究は小規模だが、ERの混雑による心理的影響について明らかにした初めてのものであるという。多くの米国の救急外来部門が近年閉鎖されており、医療制度の改革が進むにつれてERの混雑状況は悪化すると、多くの専門家が予想しているという。年間100万人以上が心筋梗塞や胸痛を発症する米国では、「ERの混雑がストレスを増大し、PTSD症状を増悪させ、予後の悪化をもたらすと考えられる」と、同氏は述べている。

今回、Edmondson氏のチームは、2009年~2011年にニューヨークでERを受診した心疾患患者135人に着目。11時間以上ERに滞在した患者は、その後1カ月以内に心疾患によるPTSDの症状を呈する確率が高いことがわかった。PTSDの症状は心疾患の再発および死亡のリスクファクター(危険因子)となるほか、生活の質(QOL)の低下、患者の満足度の低下、医療制度の利用増加をもたらすという。

外科医のスケジュール計画の改善や、混雑に対処する手順などの簡単な組織的改善によってERの混雑を劇的に緩和でき、患者の予後を向上できることがわかっていると、Edmondson氏は指摘。「さらに、心疾患の可能性のある患者専用の救急ユニットの設置により混雑を緩和できるだけでなく、予後を向上させることができ、費用効率も高くなり、多くの恐ろしい体験から患者を守ることができる」と付け加えている。

米ピッツバーグ大学のDonald Yealy氏は、混雑解消には病院全体の関与が必要であると述べている。「ERは入口にすぎない。病院は、患者をできる限り迅速にERから専門治療へ移行するシステムを作る必要がある。混雑はERだけではなく、病院のシステム全体の問題で、施設全体がERの要求に対応できなければ、重症患者をはじめ、あらゆる患者の健康に影響が及ぶ」と説明している。(HealthDay News 2月11日)


http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=673374
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2013年2月25日 13:29 [主な疾患]
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