片頭痛、背部痛が自殺リスクに関連 【海外ニュース】

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片頭痛、背部痛が自殺リスクに関連

20130604_w01.jpg片頭痛や背部痛を抱える人は、うつ病などの精神障害の有無にかかわらず自殺を試みるリスクの高いことが、新たな研究でわかった。研究共著者の1人である米退役軍人局(VA)重篤精神疾患治療・情報・評価センター(SMITREC)のMark Ilgen氏は、「疼痛障害患者を診察する医師は、患者の自殺リスクが高いことを認識する必要がある」と述べている。

「JAMA Psychiatry」オンライン版に5月22日掲載された今回の研究では、2005年度に米国退役軍人健康庁で治療を受けた480万人強の患者から慢性疼痛のある患者を特定し、3年間追跡した。関節炎、背部痛、片頭痛、ニューロパシー(神経障害)、頭痛または緊張型頭痛、線維筋痛症、心因性疼痛などの慢性疼痛障害の診断と、自殺による死亡との関連を調べた。その結果、関節炎とニューロパシーを除き、いずれの障害も高い自殺リスクに関連していたが、患者に併発する精神疾患を調整すると、背部痛、片頭痛、心因性疼痛以外は関連が弱まった。

米ワシントンD.C.の精神科医Elspeth Cameron Ritchie氏は、「自殺には複数の異なる因子が絡むことが多いが、痛みは自殺を決意させる最後のきっかけとなる可能性がある」と述べている。自殺リスクの評価を行う際は、標準的な質問に加えて痛みについても尋ねる必要があるとしている。

自殺リスクが最も高かったのは心因性疼痛で、片頭痛、背部痛がそれに続いた。心因性疼痛は十分に解明されていないため、患者は治療に希望がもてず自殺リスクが高まると考えられる。米国でよくみられる片頭痛、背部痛の患者についても、希望のない状態が自殺リスクを高める一因となっている可能性がある。疼痛を有効に治療できないという悲観的な予想が自殺念慮につながるほか、かつて健康で活動的だった背部痛患者などにとっては、身体機能の障害も自殺リスク増大の因子となると考えられる。

Ilgen氏によると、慢性疼痛患者に固有の危険信号があるかどうかはわかっていないが、患者の家族や友人は、激しい抑うつ、絶望の表現、自殺への言及、気持ちが未来へ向いていないことを示す何らかの徴候など、標準的な自殺の徴候に十分注意する必要があるという。「最もよいのは、専門家に助けを求めるよう患者を促すこと。問題から逃げずに、自殺を考えているのかどうか直接尋ねる必要がある」と、同氏は述べている。(HealthDay New 5月22日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=676660
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2013年6月 4日 10:51 [予防]|[危険因子]|[徴候・症状]
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