高齢女性の心疾患リスクを増大させる鎮痛薬 【海外ニュース】

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高齢女性の心疾患リスクを増大させる鎮痛薬

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鎮痛薬として広く使用されている非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)のナプロキセン(商品名:Aleve、日本での商品名:ナイキサン)が、高齢女性の心筋梗塞または脳卒中のリスクを増大させる可能性が報告された。

NSAIDは体内の炎症を制御する酵素シクロオキシゲナーゼ(cox)に作用する薬剤である。この酵素にはcox-1とcox-2の2種類があり、cox-1は胃の内壁を保護すると同時に凝血を促進するのに対し、cox-2は血管内壁にみられ、凝血を予防する働きがみられる。これまでの研究で、cox-2が特異的に阻害されると心筋梗塞および脳卒中のリスクが増大する可能性が示されており、2000年代半ばに2剤(VioxxとBextra)が市場から回収された。今回の研究では、cox-2を選択的に標的としないが、同程度の阻害作用をもつタイプのNSAIDであるナプロキセンにも同種のリスクがあることが示された。

今回の研究では、NSAIDをその働きから、cox-2を選択的に阻害するもの、cox-1よりもcox-2を大きく阻害するもの(主にナプロキセン)、cox-1を比較的大きく阻害するもの(主にイブプロフェン)の3つに分類し、大規模研究である「女性健康イニシアチブ(WHI)」に参加した16万人超の閉経後女性の医療データをレビューした。その結果、選択的cox-2阻害薬およびcox-2を大きく阻害するNSAIDにより、心筋梗塞と脳卒中リスクに中等度の増大がみられたが、cox-1を阻害するNSAIDにはいずれのリスクへの影響もみられなかった。研究著者である米フロリダ大学医学部(ゲインズビル)准教授のAnthony Bavry氏は、「ナプロキセンにより、死亡、心筋梗塞、脳卒中のリスクに22%の増大が認められた」と述べている。この研究は「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」オンライン版に7月8日掲載された。

今回の知見はすでに一部で議論を引き起こしているが、米国心臓協会(AHA)代表のElliott Antman氏は、「全体的なエビデンスからは、ナプロキセンは今でも心疾患リスクのある患者に短期間、低用量使用できる薬剤として安心して推奨できる」と、述べている。

Bavry氏は、女性は医師と相談してナプロキセンが自分に適しているかを判断する必要があると述べている。Antman氏もそれに同意する一方、この知見から結論を導くには慎重になる必要があるとしている。入手できるデータからは、処方を受けた人が実際に薬剤を服用したのかわからない点などを指摘し、「概してcox-2に対する選択性が高い薬剤ほどリスクも大きい。それ以上のことはいえない」と、同氏は結論付けている。(HealthDay News 7月8日)

http://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/heart-attack-news-357/another-type-of-nsaid-may-raise-heart-risks-for-older-women-review-689582.html
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2014年7月25日 10:21 [女性の健康]|[高齢者の健康]


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