血液検査で自殺リスクを予測 【海外ニュース】

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血液検査で自殺リスクを予測

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簡単な血液検査で、自殺リスクがあるかどうかの手掛かりを得られる可能性がある――。こんな新たな研究結果が、「The American Journal of Psychiatry」オンライン版に7月30日掲載された。研究を率いた米ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ボルティモア)助教授のZachary Kaminsky氏は、「自殺は予防しうる主要な公衆衛生問題の1つだが、リスクの高い人を予測する一貫した方法がないため、これまで取り組みが遅れていた。今回のような検査を用いれば、リスクの高い患者を特定して早期介入し、悲劇を防げる可能性がある」と述べている。

今回の研究では、SKA2と呼ばれる遺伝子の変異に注目した。この遺伝子は否定的思考の阻止や衝動的行動の制御を担う脳部位に発現する。この変異が生じると、ストレスホルモンであるコルチゾールの放出を抑制するストレスホルモン受容体が適切に働かなくなる。これまでの研究で、自殺念慮や自殺企図のある人はコルチゾール放出に異常がみられることがわかっている。

今回、研究者らが精神疾患患者の脳と健康な人の脳を比較したところ、自殺を図った人はSKA2の発現レベルが有意に低いことがわかった。さらに、一部の患者ではSKA2遺伝子のメチル化が認められることも明らかになった。自殺した患者ではこのメチル化率が高いことが、別の2件の脳研究から指摘されており、これを裏付ける結果となった。

さらに、別の被験者325人から採取した3セットの血液検体を分析した結果、自殺念慮または自殺企図のあった患者のSKA2では同様に高いメチル化が認められた。この知見に基づき、研究グループは自殺念慮または自殺企図のある患者を80%の確実性(certainty)で予測できる血液検査のデザインに成功した。重症の患者では90%の確実性でリスクを予測できたほか、最も若い集団では、この検査で自殺未遂の経験のある被験者を96%同定できた。

米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク)のAlan Manevitz氏は、「この研究は興味深く、有望であるが、自殺のような複雑なものが単一の遺伝子に起因するとは信じがたい」と述べ、大規模な研究での再現が必要だと指摘している。脳・行動研究財団(ニューヨーク)のJeffrey Borenstein氏は、「この知見が裏付けられれば、リスクのある人が確実に必要な治療を受けられるようになる」として期待を示している。

Kaminsky氏らは、特に軍隊や精神科救急治療室でこの検査が役立つ可能性があると指摘する。「自殺念慮から未遂、完遂までの一連の行動を一貫して特定するうえで非常に重要だと考えられる遺伝子が発見された。さらに大規模な研究で検討する必要はあるが、血液により自殺リスクのある人を特定できると考えている」と述べている。(HealthDay News 7月30日)

http://consumer.healthday.com/general-health-information-16/suicide-health-news-646/could-a-blood-test-predict-suicide-risk-690234.html
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2014年8月21日 10:20 [予防]


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