健康的な食用油への変更で治療薬と同程度の効果 【海外ニュース】

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健康的な食用油への変更で治療薬と同程度の効果

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肉やバターなどに含まれる飽和脂肪酸の代わりに、コーン油やオリーブ油などの植物油に含まれる多価不飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸を摂ることを勧める米国心臓協会(AHA)の新しい勧告(Presidential Advisory)が、「Circulation」6月15日号に掲載された。これによりコレステロール値や心疾患リスクが低下し、その効果は脂質異常症治療薬であるスタチンにも匹敵するという。

多価不飽和脂肪酸はコーン油、ダイズ油、ピーナツ油などに、一価不飽和脂肪酸はオリーブ油、キャノーラ油、ベニバナ油、アボカド油などに含まれる。一方、飽和脂肪酸は肉やバターなど高脂肪乳製品のほか、ココナツ油やパーム油などの熱帯地域の植物由来の食用油に含まれる。最近、飽和脂肪酸の多い食品を制限する勧告に対して疑問を呈する意見が出てきたため、AHAは今回、最新のエビデンスを精査することにした。

勧告の筆頭著者である米ハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院教授のFrank Sacks氏は、「適切に計画された科学研究では、食事中の飽和脂肪酸を制限することで心臓や血管の疾患を防げることが強く支持されている。この点を明確に示したいと考えた。飽和脂肪酸は、動脈のプラークや心血管疾患の主因であるLDLコレステロール(LDL-C)を増加させる」と話す。

同氏らがまとめた勧告によると、ランダム化比較試験の結果、飽和脂肪酸の使用を減らして多価不飽和脂肪酸を選ぶようにすると心血管疾患の発症リスクが約30%減少することが報告されている。これはスタチンと同程度のリスク低下であるという。また、大規模な前向き観察研究の結果、飽和脂肪酸の摂取量が少なく多価不飽和脂肪酸および一価不飽和脂肪酸の摂取量が多い人は、心疾患の発症率が低いことも明らかとなっている。

一方、ココナツオイルは健康によいと喧伝されているが、いくつかの研究によると、ココナツオイルも他の飽和脂肪酸と同様に、LDL-C値を上昇させることが判明した。また、飽和脂肪酸の代わりに精製された炭水化物や糖分を摂った場合は、心血管疾患リスクの低下は認められなかった。

Sacks氏は「健康的な食生活のためには、飽和脂肪酸などの好ましくない特定の栄養素を制限するだけでなく、多価不飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸を多く含む植物油、さらにはナッツ類や果物、野菜、全粒穀物、魚など、疾患リスク軽減に役立つ栄養素が豊富に含まれる食品にも注目すべきである」と述べている。(HealthDay News 2017年6月15日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/dieting-to-lower-fat-intake-health-news-196/healthy-dietary-fats-help-beat-high-cholesterol-723697.html

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2017年6月30日 10:18 [生活習慣病]
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