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青しそ抽出液配合美容液によるヒト有用性評価について/バスクリン

株式会社バスクリンは、青しそ抽出液を配合した美容液によるヒト有用性評価について検討し、平成29年3月24日~27日に開催された日本薬学会第137年会にて報告しました。これは、昨年、日本生薬学会第63回年会にて発表した「青しそ抽出液の美白作用メカニズムの解明とその応用」に続くもので、ヒトでの美白作用を実証した内容です。

【背景と目的】
近年、紫外線対策への意識が高まるとともに、シミやくすみを予防することに対する関心が高まっています。先行研究において、我々はシソに表皮細胞における“メラノソ-ム取り込み阻害作用”を見出し、活性成分の1 つであるロスマリン酸を高含有する独自の青しそ抽出液の開発に成功しました(日本生薬学会第63 回年会)。
本研究では、その抽出液の作用メカニズムの解析結果を踏まえて美容液に配合し、3次元皮膚モデル(細胞)を用いて、既存の美白有効成分との組合せによる美白作用を確認するとともに、シミを有するヒトでの有用性についても検証することを目的としました。

【方法】
1. 3次元皮膚モデル(細胞)における有用性評価
黒化抑制試験として、メラノソームの移送を促進させる試薬を培地に添加した3次元皮膚モデルを用いました。 青しそ抽出液と美白有効成分 (アルブチン、グリセリルアスコルビン酸(VC2G)) を配合した美容液(以下、青しそ抽出液配合美容液)を週に5回10μLずつ塗布しました。対照として、Control (無塗布)および同有効成分配合の市販美容液の評価を行いました。2週間培養後、3次元皮膚モデルのパラフィン切片を作製し、フォンタナ・マッソン染色を行いました。

2. ヒトにおける有用性評価
時期:2016年2月~4月
被験者:老人性色素斑を有する女性22名(平均年齢:48.0 ± 4.1歳)
使用条件:青しそ抽出液配合美容液を毎日朝と夜の1日2回 (0.4~0.6g/回) 9週間使用しました。
評価:使用前、4週目、9週目において、頬部のCorneometer®、Mexameter®、分光測色計、VISIA® (顔の皮膚画像解析システム) による測定や主観評価を実施しました。尚、Mexameter®、分光測色計ではシミ部位とその周辺部位の2 箇所を測定しました。
本試験は、第三者機関の倫理審査委員会の承認を得て、本人の同意の下に実施しました。

 

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【結果・考察】
1-1.表皮細胞へメラノソーム移行を促進させた3次元皮膚モデルにおいて、青しそ抽出液配合美容液は比較対象と比べ、高い黒化抑制作用を示しました。

1-2. 同有効成分配合市販美容液との比較から、青しそ抽出液の黒化抑制作用の優位性が示されました。

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まとめ
今回、3次元皮膚モデルにおいて、既存の美白有効成分(アルブチン、VC2G)に青しそ抽出液を組み合わせることで、黒化抑制作用が高まることを確認しました。これは、既存の美白有効成分によるシミ・くすみの原因を「作らせない」、「増やさない」という効果に加え、「運ばせない」という青しそ抽出液の多層的な美白作用の結果であると考えられました。さらに、ヒトでの使用試験においても、青しそ抽出液を含む美容液にシミを薄くする作用が確認されました。これらの成果は、既存の美白有効成分では対処しきれなかったシミ・くすみにも、有効であると期待されます。

【詳細は下記URLをご参照下さい】
株式会社バスクリン 2017年5月19日発表
株式会社バスクリン 公式サイト

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2017年05月22日 17:23

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