サッポロホールディングス株式会社は、独自の機能性食品素材「SBL88 乳酸菌」の新たな健康機能として、臨床試験にて「睡眠の質改善効果」を確認しました。同臨床試験では「SBL88 乳酸菌」を含む試験食品を4 週間摂取した被験者で起床時の眠気改善や起床時に感じる疲労感の回復効果が認められました。日本では一般成人の約 2 割が睡眠で休養が十分にとれていないとの自覚症状があり(注 1)、良質な睡眠を十分にとることは、現代社会における重要な課題となっています。「SBL88 乳酸菌」は、同社が長年続けてきたビール研究において大麦から発見され、これまでにも臨床試験で複数の健康機能性を確認しています(注 2)。
同社は、同素材の他にも新たな健康機能性に関する研究開発を進めており、これらの価値のグループ内外への提案を加速させるため、2 月 4 日付でサッポロウエルネスラボ株式会社を設立しました。同社は、企業理念として“独自のエビデンスとおいしさでお客様の「健やかで輝く笑顔まで」サポートする”を掲げ、お客様の生活をより豊かにする健康食品および食品素材を提案します。同社は、サッポログループの第一次中期経営計画で掲げた「グループ経営基盤の変革」に基づき、R&D成果を生かした事業展開を実行し、グループの成長をリードする戦略テーマである「『食』分野の拡大加速」を通じて「長期経営ビジョン SPEED150」の実現を目指します。
(注 1)厚生労働省 平成 29 年度国民健康・栄養調査
(注 2)整腸作用、アルコール代謝・肝機能改善効果:
http://www.sapporoholdings.jp/research/subject/sbl88/function/
「SBL88 乳酸菌」による睡眠の質改善効果に関する臨床試験について
【標題】
Lactbacillus brevis SBC8803(SBL88 乳酸菌)摂取による睡眠の質改善効果―ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験―
【方法】
日頃、睡眠の質に不満を感じている健常な日本人の成人男女 220 名を対象にランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間試験(注 3)を実施。半数には試験食品を、半数にはプラセボ(注 4)食品を 4 週間連続摂取してもらい、摂取前と摂取 4 週間後の OSA-MA(注 5)、睡眠調査、自覚症状(AIS、JESS、BDI-Ⅱ、VAS法)を評価。
【主な結果】
試験食品摂取群はプラセボ群と比較して、摂取 4 週間後の自覚する起床時の眠気の改善や起床時に感じる一時的な疲労感の回復をもたらし、睡眠の質改善効果を示すことを確認(解析対象:202 名)。雑誌「薬理と治療」2018 年 46 巻 10 号に掲載。
(注 3)被験者、試験実施者いずれもが割りつけられた試験内容を知らない形で進められる試験。
(注 4)外観・味などは同じだが、機能性関与成分を含まない食品。
(注 5)起床時の睡眠内省を評価する心理尺度。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・サッポロホールディングス株式会社 2019年3月19日【PDF】発表
・サッポロホールディングス株式会社 ホームページ