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NNFAジャパン / 「2006年度第3回公開セミナー」を開催

 NNFAジャパンは11月30日、「2006年度第3回公開セミナー」を東京・薬業健保会館で開催した。
 最初に「今後の健康食品対策について」と題し、東京都福祉保健局健康安全課の瀧昭則氏が登壇。3月まで行われていた東京都食品安全情報評価委員会の報告内容を紹介した。その後、今後の対策として(1)都民への情報提供、(2)医療関係者との情報共有事業、(3)事業者の指導支援、(4)教育関係者との連携による食育の取り組みなどを挙げた。医療関係者との情報共有事業としては、7月より(社)東京都医師会、(社)東京都薬剤師会と健康食品との関連が疑われる健康被害情報の収集を行っていると述べた。また、教育関係者との連携としては、東京都食育推進計画の推進、食の安全都民フォーラムの開催、栄養士志望の学生との協働などを行っていると説明。
 次いでマイタケプロダクツ社の安西英雄上級副社長が、「インスリン抵抗性とキノコ新素材『グリスリン』」をテーマに講演した。メタボリック・シンドロームの根源には内臓脂肪の蓄積のほかに、“インスリン”抵抗性の発現が深く関わることを指摘。“インスリン”抵抗性を改善するものとして“マイタケ”に着目したと言明。“マイタケ”に血糖値を下げる作用と“インスリン”値を低減させる作用があることから、“マイタケ”由来機能性素材「グリスリン」開発に至ったと語った。「グリスリン」は“マイタケ”由来の分子量2万の糖タンパク質で、日米で特許出願中だという。
 さまざまなラットを用いた試験の結果から「グリスリン」はコントロール群と比べ、“インスリン”抵抗性を改善するだけでなく、“トリグリセリド”(中性脂肪)を低減、酸化ストレスを有意に抑制、血圧上昇を抑制することが確認された。さらに糖尿病患者19例に対して2ヶ月以上行った臨床試験では、1ヵ月で空腹時血糖値とヘモグロビンA1が有意に低下したほか、“インスリン”値も下がり、体重も2ヵ月で有意に低減した。以上のことから「グリスリン」がメタボリック・シンドロームのほか、加齢、糖尿病予防に有効であることが明らかになった。さらに「グリスリン」は、PCOS(多のう胞性卵巣症候群)にも有効であると語った。

2006年11月30日 18:20