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食品安全委員会 / トクホ申請の「毎日コツコツふりかけ」の食品健康影響評価についての意見・情報の募集を開始

 食品安全委員会は、トクホ申請中の、関与成分として“カルシウム”を含み、年齢を重ねてから骨粗鬆症になるリスクの低減を目的とするふりかけ形態の「毎日コツコツふりかけ」の食品健康影響に関する審議結果を発表し、その評価についての意見・情報を4月27日まで募集する。
 1日あたりの摂取目安量5.3g(製品1袋)中に含まれる関与成分は“カルシウム”として420㎎である本食品に対し、食品安全委員会では、まず疾病リスク低減表示特定保健食品の考え方として、(1)“カルシウム”に係る疾病リスク低減効果を担保するために必要とされる摂取目安量の上限値設定の根拠、(2)日本人の食事摂取基準における“カルシウム”摂取の上限量(2300/日)の設定経緯、(3)国民健康・栄養調査に基づく“カルシウム”摂取量との比較の3項目を検討した。
 
 結果として疾病リスク低減表示特定保健食品の“カルシウム”の1日摂取目安量の上限値700㎎の範囲であれば、少なくとも健常成人における安全性は確保されていると認められた。すでに一般用医薬品として認可されている範囲であることに加え、日本人の食事摂取基準の上限値の設定根拠となる文献、本食品の食経験およびヒト実験の安全性を審査し、適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はないとの判断だ。
 一方、17歳以下の小児については過剰摂取に関する十分な知見がなく、今回上限値設定の安全評価はできなかった。しかし、すでに多くの“カルシウム”を関与成分とする特定保健食品が認可され、また“カルシウム”を栄養成分とする栄養機能食品が販売されており、いずれも小児への特別の反応はなく、健康被害事例の報告がない現状ではあるが、引き続き国内外の安全性に関する情報の収集に努めることが肝心であるとした。
 ただし、10代の女性に関しては、骨粗鬆症の予防として10代の女性から“カルシウム”摂取が期待されていることや、これまでの食経験などをふまえ、上限量については健常成人と同様とみなすことが適当であるとの考えだ。
 
 なお、医師からの治療を受けている人は、医師に相談することを注意喚起する表示を行う必要はあると報告。
 また、本食品は1日摂取目安量である食塩相当量は0.5gを含むふりかけ形態の食品であることから、リスク管理機関において、ラベルでの表記や調理例モデルなどを挙げるなど、食塩の過剰摂取につながらないよう配慮すべきとした。

2007年03月29日 18:50