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ファンケル / 発芽玄米シンポジウム開催

 (株)ファンケル(本社神奈川県横浜市、宮島和美社長)は7日、都内で日本発芽玄米協会が推奨する発芽玄米シンポジウム2007『ここまでわかった! 発芽玄米の実力』を開催した。
 第一部では「発芽玄米の優位性」と題し、東京慈恵会医科大学附属第三病院糖尿病・代謝・内分泌内科の横山淳一教授が基調講演。今年5月に公開し、日本糖尿病学会で学会でも発表したカレーにおける白米と発芽玄米の食後の血糖値上昇抑制などについてのデータを披露した。
 実験は、健常者と血圧が高めの人それぞれで発芽玄米ベースのカレーと白米ベースのカレーを比較して行われた。その結果、摂取直後の血糖値の上昇度はほぼ同じだが、発芽玄米カレーでは、その後の血糖値の上昇が抑えられ、インスリン分泌負担が軽いことが分かった。同様に焼き魚をおかずにしたメニューでも発芽玄米と白米での血糖値の上昇を調べたが、発芽玄米ではその上昇が抑えられる結果が出た。この結果を受け、横山教授は「これにより、発芽玄米の血糖値上昇抑制作用は副食を加えても働くことが考察された。発芽玄米の場合、特にカレールーのような脂と一緒にとるとおいしく食べられ、そういったよさもある」と話した。
 第二部では糖尿病予備軍だったクオリティライフ誌「ジーノ」の編集に携わるメディアプロデューサーの岸田一郎氏と、通院せずに糖尿病を克服したオフィス平田、平田弘之代表が「先生や薬は治してくれない~発芽玄米だから続いている」のテーマでトークセッション。ともに発芽玄米を常食する2人が、実体験を交え、続けられる健康食として発芽玄米の良さを語った。
 第三部では、リーダーの服部栄養料理研究会会長の服部津貴子氏を筆頭に発芽玄米普及プロジェクトのメンバー6人が「幸せをはこぶ、発芽玄米のちから。」と題し、ディスカッション。それぞれが専門分野の立場から発芽玄米のよさや課題について意見を出し合った。全員が、白米とほぼ同じ炊き方で調理できる簡便性と幅広い効能効果を支持。そうした中でフードコーディネーターの南恵子氏は、普及への課題として「健康無関心層をどう引っ張るかが重要。心に響くアプローチをしていかないといけない」と指摘した。
 最後に日本発芽玄米協会会長でファンケル名誉会長の池森賢二氏があいさつし「今後の医療費の増大を考えても健康にいい発芽玄米をもっと食べてもらわないといけない。日本のためにもっと普及させたい」と話し、約3時間のシンポジウムを締めくくった。

2007年09月07日 20:00