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品質合格率100%の蜂の子の安全性コントロール技術について論文発表

「蜂の子」(株)シンギー(東京都港区、李宝珠社長)は、中国杭州で開催された「第9回アジア養蜂学会」(2008年11月1日~4日)で世界水準の品質管理技術を駆使した蜂の子(ブランド名=ビージソン21)の生産における安全性コントロール技術について論文発表した。
 同学会は、アジア各国で開かれている国際会議。アジアのみならず世界中からミツバチと養蜂に関心を寄せる養蜂家、ミツバチ科学研究者などが集い、養蜂に関する論文発表を行い交流と見識を深める。今年は、フランス、タイ、ベトナム、インドネシア、韓国、日本などから代表団が視察・買い付けに訪れ、世界27カ国から200以上の論文が寄せられた。
 同社は、中国産の安全性が注視される中、困難とされる蜂の子粉末の生産において品質合格率100%を誇る健康食品GMP認証の天津信誼(シンギー)工場の安全管理についてはじめて論文発表。細菌汚染、寄生虫汚染、抗生物質等による汚染、工業有害物質汚染、異物混入汚染などの汚染源混入防止策などを詳細に公開した。
kotei 大きなポイントは「野生の花畑での固定養蜂」の採用。養蜂は一般的に移動養蜂が主流だが、花を求めて転々とするため蜂が弱りやすく、寄生虫予防で抗生物質を多く使うことになるなどで汚染原因が増えるなど、安全管理面での危険が多いとされる。一方、固定養蜂ではその要素がなく、安全性が高いといわれる。
同社では、よりセーフティーな養蜂スタイルの採用に加え養蜂農家を厳選することで汚染の可能性を極力抑え、その上で、生産記録制度の導入、農家の教育徹底、ハチの成長管理によるトレサビリティの徹底、分析制度などにより、二重三重に汚染物質をコントロール。最終工程となる蜂の巣板さえも農家には取らせず、工場従業員が「クリーンルーム」へ直送し、抗菌状態の中で処理を行う。
 「簡単にいいますと養鶏場の鶏と放し飼いの鶏の違いになるでしょうか。特別に難しいことをしているわけではありませんが、手間隙をかけて汚染物質の混入を防ぐためにできることは徹底しています。SSOP(衛生標準作成手順)を導入していますし、SOP(ハチの子標準採取手順)として中国国家基準にも認定されています。中国産がいろいろといわれているからこそ、あえてこれまで公開していなかった当社の安全管理について論文発表いたしました」と同社李社長。
 同社では今後、蜂の子健康食品のパイオニアとして、品質に加え、安全性も訴求。既存商品のリニューアル、論文発表などにより、一層付加価値のある商材として関連商品のさらなる拡販を図る。

2008年11月14日 11:27