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27%のCO2削減A‐PET

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再生A‐PETシート、各種成形加工品などを販売している小野由(大阪府東大阪市、℡06・6789・3981)は、焼却時に二酸化炭素の発生を抑えるリサイクルA‐PETシート「TPS‐NRE3」を販売する。

同シートは東京理科大学・阿倍正彦教授らの研究グループが開発した二酸化炭素吸収剤を、回収したPETボトルによるPET樹脂フレークに練り込んだ製品。

CO2吸収剤は焼却時の温度においても溶融や気化することがなくナノサイズの穴が空いており、その穴に入りこんだCO2を閉じ込めることによって排出量を抑制する添加剤。

同リサイクルPETシートに混入されるCO2吸収剤は従来とは異なりリポソーム化を行うことでCO2吸収剤の粒子をナノサイズにする。これによって吸収剤粒子の分散性が高まりCO2と接触する表面積がさらに大きく、より効果的にCO2を取り込むことが可能となる。

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このリポソーム化が同研究グループが開発した技術で、通常のPETシートと同吸収剤を添加したリサイクルPETシートとの焼却実験では、27%のCO2削減に成功した。また、燃焼しなかった炭素は灰として残留する。

物性においても同吸収剤を添加することによる劣化などはなく、通常のPETシートに比べても透明度や強度、印刷適正などの加工性に遜色は無い。

LCA評価でのCO2削減素材としてクリアケースやブリスターパックなどの容器包装の代替素材として期待が掛かる。