株式会社ダイセルは、北海道大学および北海道情報大学との共同研究により、同社が開発した健康食品素材であるこんにゃく由来グルコシルセラミドの摂取がヒト脳内アミロイドβ蓄積を予防し、アルツハイマー病などによる認知機能の低下を抑制・維持できる可能性があることを確認しました。なお、今回の研究成果は、2021年7月3日(土)~4日(日)に開催された「第75回日本栄養・食糧学会大会」(一般演題B-23)にて発表しました。
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■ 研究の背景・目的
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アルツハイマー病などの認知機能の低下を引き起こす進行性の疾患は、アミロイドβと呼ばれるタンパク質が脳細胞外に蓄積することが原因と言われています。これまでの研究では、こんにゃく由来グルコシルセラミドをアルツハイマー病モデルマウスに経口投与することで、アミロイドβクリアランス効果を保持する神経由来エクソソームが増加し、脳内アミロイドβの蓄積が抑制されることが明らかになっていました。そしてこのたび、ヒトが経口摂取した場合での効果を検証するため、北海道大学および北海道情報大学との共同研究においてプラセボ対照ランダム化二重盲検試験を実施いたしました。なお、同研究に用いたこんにゃく由来グルコシルセラミドは、皮膚の保湿・バリア機能を高める機能性食品素材として販売している原料で、板こんにゃくの製造時に廃棄される「飛び粉」から抽出製造するサステナブルな原料です。グルコシルセラミドは、多くの植物に含まれていますが、小麦胚芽や米ぬかなどに比べ、こんにゃく芋の飛び粉抽出物はセラミド含有量が高いことがわかっています。
■今後の研究開発について
今後、さらなるヒト介入試験を進め、認知機能分野における機能性素材の開発に取り組み、人々の健康長寿に役立つ製品を提供します。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社ダイセル 2021年7月5日【PDF】発表
・株式会社ダイセル 公式サイト