オリザ油化株式会社(愛知県一宮市)は、生体内抗酸化作用や解毒酵素活性化(デトックス)作用を訴求した素材として「ブロッコリースプラウトエキス」を 2001 年に上市しており、過去 20 年間で国内外の数多くのブランドメーカーに採用実績のある製品である。ブロッコリーには主たる有効成分としてグルコシノレートが含まれていることが知られており、その中でも主要なグルコシノレートとして、スルフォラファングルコシノレートが知られている。同社では機能性関与成分をスルフォラファングルコシノレートとして肝機能(血中 ALT 値)低下作用を有する研究レビューをまとめ、同成分を配合した機能性表示食品の届出が受理された(届出番号:G865)ことを発表した。
これまで、同社ではスルフォラファングルコシノレートとして 5.0%を規格した、「ブロッコリースプラウトエキス」が一番の高濃度品であったが、2021 年 7 月にスルフォラファングルコシノレート含量を 13.0%まで高濃度化・規格化した新商品「ブロッコリースプラウトエキス-EX」を上市した。高濃度化により、一日あたりの摂取量が従来の「ブロッコリースプラウトエキス」と比較し、低容量で処方できることが特徴である。届出が受理された製品はこの「ブロッコリースプラウトエキス-EX」を使用し、機能性関与成分のスルフォラファングルコシノレートが 1 日あたり 24 mg 配合されており、表示しようとする機能性として、「本品には、スルフォラファングルコシノレートが含まれます。スルフォラファングルコシノレートには、健康な中高齢者の健常域でやや高めの血中 ALT 値(肝臓の健康状態を示すマーカー)を下げることが報告されています。」としている。
科学的根拠は、機能性関与成分である「スルフォラファングルコシノレート」の経口摂取が肝機能マーカーに及ぼす影響についてシステマティックレビュー(SR)を行った結果である。SR に採用された RCT の臨床論文よると、1日あたり 24 mg のスルフォラファングルコシノレート摂取により、日本人男女の健常な中高齢者において肝機能マーカーの ALT 値が有意に低下(改善)することが示されている。今回の届出受理により、同社では尿酸値低下を謳うルテオリンを機能性関与成分とする菊の花エキスをはじめとする 9 素材 13 ヘルスクレームの機能性表示食品対応素材の 1つとして提供可能となった。今回の届出受理を機に、肝機能向上について訴求した機能性表示食品に興味ある潜在顧客への積極的な提案を行っていく予定である。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・オリザ油化株式会社 2022年1月11日【PDF】発表
・オリザ油化株式会社 公式サイト