資生堂は、近年化粧品業界で注目されている「Conscious Beauty(以下 コンシャスビューティー)」に着目し、植物由来成分で、体の内外からすこやかな美しさを目指すスキンケアブランド「Ulé(ウレ)」【スキンケア・サプリメント全8品 価格帯€30~119】を、2022年5月2日より、「Ulé」ブランドECと、フランス・パリの「Ulé」直営1店舗にて発売します。
フランス以外の欧州では、ECを通じて順次展開予定です。「コンシャスビューティー」は、化粧品を購入する際に、「自分の肌」だけでなく「地球環境」にとっても良いかを判断基準とする考え方です。現在の消費者は、商品の有効性・安全性はもちろんのこと、原料やパッケージの調達先や調達方法、地球環境への負荷などの情報を元に、自分のライフスタイルや考え方に合った商品を選択しています。
(発売背景)
「Ulé」は、「コンシャスビューティー」のニーズに注目した欧州地域同社の社員が、企画から商品開発までを実行しました。同社の強みであるスキンケア技術をベースに、スタートアップ企業や栄養士、植物学者などの外部の専門家とのオープンイノベーションによって開発しています。肌への効果に加え、現在世界中の消費者が購入時に大切にする「責任ある調達」「商品の有効性・安全性」「環境負荷の軽減」「透明性」という点にこだわり、高品質と環境対応を両立させたブランドです。
資生堂は企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」のもと、「Ulé」の発売を通じ、スキンビューティーブランドのポートフォリオを強化し、本業を通じて社会課題の解決や新しい価値創造の推進と、サステナブルでよりよい世界の実現を目指します。
「Ulé」について
「Ulé」は、肌に使用する化粧品と摂取するサプリメントで、体の内外からすこやかな美しさを目指します。
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■ 責任ある調達の実現
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・原料のトレーサビリティと、輸送による環境負荷の軽減のため、原料の自国調達率を高めました(84%※1フランス産)。
・責任ある調達を実現するために、スタートアップ企業Tower Farm※2とのパートナーシップにより、フランス国内で自社生産する垂直農場※3をパリ郊外に建設しました。これにより、フランス国外でしか調達できなかった植物原料のうち主要な3品を無農薬で栽培し、安全性と品質に優れた原料を収穫しています。
※1全商品の平均数値
※2フランス・パリにある、最新のテクノロジーを活用し都市型農業の可能性を広げるスタートアップ企業(ウェブサイト:https://www.towerfarm.fr/)
※3垂直農場(または垂直農法)は高さのある建築物の階層や、傾斜面の高さを利用し、垂直的に農作物を生産すること。室内で光・温度・室温をコントロールし、安定供給および品質管理が可能となる。資生堂の垂直農場では19の要素をコントロールしている
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■ 商品の有効性・安全性のこだわり
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・今までは植物の一部(葉や茎、花)から抽出していた原料を、植物全体を活用して抽出する「Ulé」の技術により、植物由来原料の化粧品への配合量を96%まで高めることができました(ISO 16128※4に基づき算出)。
・原料を厳選し、欧州で化粧品に配合を認められている成分のうち、1,400の成分を独自の基準で不使用としました。
・すべての植物由来成分の効果は臨床テスト済み、すべての商品は敏感肌テスト済みです。
※4 ISO 16128は、化粧品の自然指数・オーガニック指数等をそれぞれ定義し、化粧品中の自然及びオーガニック成分の比率の計算方法を示すもの(日本化粧品工業連合会ウェブサイトより)
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■ 環境負荷の軽減を目指す取り組み
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・商品の生産をすべてフランスにある資生堂バル・ド・ロワール工場で行うことで、欧州内への輸送による環境負荷を軽減します。
・パッケージの一部にバイオ素材を使用し、プラスチックの使用量を削減しています。またガラス容器を軽量化することで輸送による環境負荷を軽減します。
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■ 透明性への追求
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・透明性を高めるため、商品とパッケージの原料名や産地などの全ての情報を、ブランドサイトで公開しています。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社資生堂 2022年4月19日発表
・株式会社資生堂 公式サイト