日本メナード化粧品株式会社は、唾液中の炎症性タンパク質「フラクタルカイン」の量を調べることで、自身の認知機能の低下リスクを予測できることを発見しました。
(図)唾液中フラクタルカイン量と認知機能の関係
「人の名前を思い出せない」や「何をやろうとしていたか忘れてしまう」といった記憶力に関わる認知機能の低下は、脳の特定の領域での神経細胞の新生が関係していると考えられています。認知機能は年齢とともに低下しますが、この低下速度には個人差があり、その原因についてはまだ明らかになっていません。メナードは、これまで炎症性タンパク質の一つである「フラクタルカイン」が脳の神経細胞の新生を妨げることを発見しました。
(2019年7月24日リリース https://www.atpress.ne.jp/news/189239 )
その後研究を進め、今回、(1)唾液中のフラクタルカイン量と血中のフラクタルカイン量には相関があること、(2)加齢に伴い唾液中のフラクタルカイン量が増加すること、(3)唾液中のフラクタルカイン量が多いと認知機能テストのスコアが悪くなることを発見しました。さらに今回、唾液中のフラクタルカイン量を測定する技術を開発しました。この測定技術によって、認知機能の低下リスクを予測できると期待しています。
今後は、唾液中のフラクタルカイン量や認知機能の低下リスクの結果に応じて、その人に合った生活習慣の見直しや健康食品などの提案を行うことで、加齢に伴う認知機能の低下を防ぎ、健康寿命を延ばすサポートサービスにつなげていきたいと考えています。
なお、同研究の成果は2022年6月30日から7月3日にかけて宜野湾市(沖縄)他・オンラインで開催されたNEURO2022にて発表しました。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・日本メナード化粧品株式会社/アットプレス 2022年7月7日発表
・日本メナード化粧品株式会社 公式サイト