オリザ油化株式会社は、抗糖化素材として定評のある「桜の花エキス」について、世界的に関心が高まる「ロンジェビティ(健やかな長寿)」分野への貢献に向けた研究を実施。その結果、テロメアの保護・維持に関わる「テロメラーゼ活性化」「シェルテリン複合体(TRF1, TRF2, POT1, TPP1)」「hTERT遺伝子」および長寿遺伝子「SIRT1」の発現を促進する新たな作用を発見し、特許出願を行った。
【背景・開発の経緯】
近年、健康寿命の延伸や抗老化を目指す「ロンジェビティ」市場が急拡大しています。老化の根本メカニズム「AGING HALLMARKS(老化の指標)」において重要視される要素の一つが「テロメアの短縮」。染色体の末端を保護するテロメアは細胞分裂に伴い短縮しますが、この短縮を防ぎ構造を維持・保護することは、細胞レベルでの若返りや健康長寿に直結する。
同社は2010年より「桜の花エキス」を展開し、高い抗糖化作用で知名度を獲得してきたが、昨年の「テロメア延長作用」の特許出願に続き、今回さらに包括的なテロメア保護メカニズムを解明した。

【研究成果のポイント】
正常ヒト表皮角化細胞および真皮線維芽細胞を用いた試験において、以下の効果が確認された。
1.テロメラーゼ酵素の活性化 対照群と比較して、テロメアを伸長・再構築する「テロメラーゼ酵素活性」を有意に増加させた。
2.シェルテリン複合体の発現促進 テロメアの構造を正常に維持し、DNA損傷反応からの誤作動を防ぐ「シェルテリン複合体」を構成する主要タンパク質(TRF1、TRF2、POT1、TPP1)の発現を著しく増加させた。
3.hTERT(ヒトテロメラーゼ逆転写酵素)遺伝子の発現促進 テロメラーゼ活性のマスター・スイッチであるhTERTの発現を向上させた。
4.長寿遺伝子「SIRT1(サーチュイン1)」の発現促進 細胞のストレス耐性やDNA修復に関与する長寿遺伝子SIRT1の遺伝子発現を増加させた。

【用途・今後の展望】
<用途>
・主な用途:サプリメント、美容ドリンク、エイジングケア化粧品、ドクターズコスメ等
・推奨ターゲット:インナービューティー、抗老化・長寿ソリューションを求めるヘルスケア・美容ブランド
<今後の展望>
今回の知見により、「桜の花エキス」は従来の「抗糖化・美肌」という枠組みを超え、最先端の「テロメア保護・ロンジェビティ(抗老化・バックエイジング)」にダイレクトにアプローチする次世代の多機能性素材へと進化を遂げた。同社では今後、市場の関心が高まる「健やかな長寿」をコンセプトとした高付加価値商品の開発支援を強化していく。












