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2014年春の花粉飛散予測(第1報) /一般財団法人日本気象協会

一般財団法人日本気象協会は、2013年10月9日(水)に全国・都道府県別の2014年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第1報)を発表します。また、詳細な情報を、「2014年春の花粉総飛散数 予測資料」として販売します。

2014年春の花粉の飛散数は、九州から東海地方のほとんどの地域と北海道は例年並みかやや多く、関東から東北地方は例年より少ないでしょう。前年(2013年)に比べると、九州から東北地方は少なく、とくに本州の日本海側と関東甲信地方は非常に少ないでしょう。

この予測は、今夏の気象条件などを基に作成したもので、今後の花芽調査などのデータを基に内容を更新する予定です。今後も日本気象協会の花粉予測に注目いただき、来春の花粉対策に向け、お役立てください。

1.全国予測の概況

(1)概況  
-九州から東海地方と北海道は 例年並みかやや多い飛散に-

2014年春のスギ及びヒノキ花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数は、九州から東海地方のほとんどの地域と北海道は例年並みかやや多く、関東から東北地方は例年より少ないでしょう。花粉の飛散数が多かった前年(2013年)に比べると、九州から東北地方は少なく、とくに本州の日本海側と関東甲信地方は非常に少ないでしょう。北海道は前年の飛散数が少なかったため、前年より多くなる見込みです。

(2)2013年夏の天候 
–花芽形成の気象条件が揃うも、大量飛散の翌年のため少なめに-

花粉の飛散数は夏の気象条件が大きく影響し、一般に気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数は多くなります。

2013年の夏は、全国的に猛暑となり、特に西日本では記録的な高温となりました。日照時間は、ほとんどの地域で平年並みか多くなりました。降水量は、太平洋側では少なくなりましたが、日本海側では多く、特に東北の日本海側と北陸はかなり多くなりました。北海道では平年並みでした。

これらのことから太平洋側の地域では、高温・多照・少雨といった花芽が多く形成される条件が揃いました。

しかし、花粉の飛散数の多い年と少ない年は交互に現れる傾向があります。前年(2013年)は、中国地方から関東にかけては例年の2倍前後の大量飛散となり、2014年は大量飛散の翌年にあたります。このため、前年に比べると少なくなる地域がほとんどで、花芽の多く形成される気象条件が揃った地域でも、花粉の飛散数が例年より少ない所があるでしょう。特に、東京ではその傾向が顕著なため、2014年春の花粉飛散数は例年よりやや少ないでしょう。大阪は、例年よりやや多くなりますが、花芽が多く形成される気象条件が揃った割には、前年より少ない見込みです。

(3)2013年春の花粉飛散実測
–気温がかなり高い日が続くと、短期間に多くの花粉が飛散する恐れも-

前年(2013年)の東京の花粉飛散の特徴は①大量飛散、②短期間に飛散が集中したことでした。日本気象協会の花

粉飛散数の観測では、2013年は3月上旬に急激に飛散数が増え、4日間で1シーズンの約40%の花粉が飛散しました。2013年は1~2月は厳しい寒さでしたが3月になると一転して暖かくなり、気温が平年より大幅に高い日が数日間続きました。この気温の上昇が短期間の大量飛散に影響したと考えられます。2014年春は、2013年に比べると総飛散数はほとんどの地域で少なくなりますが、気温がかなり高い日が続けば短期間に集中して多くの花粉が飛散する恐れがあります。花粉シーズンには、毎日の気象情報も確認して、花粉対策にお役立てください。

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※詳細は下記URLをご参照ください
◎一般財団法人日本気象協会 2013年10月9日発表
http://www.jwa.or.jp/content/view/full/5258/

2013年10月09日 16:30