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米国のトレンドはサプリからスーパーフードに

NPO法人ヨーロッパオーガニック協会(EUOFA、本部東京、田村安代表理事)は、来年4月に行う展示会「ORGANICFESTAinTokyo2006」と「LOHAS-WORLD2006SPRING」の概要発表を行うと共に、「オーガニック&LOHASの“和”~どうなる?日本での展開~」をテーマに、パネルディスカッションを行った。   LOHASとは、直訳すると健康で持続可能なライフスタイルの略で、ヨガを行ったり代替医療を受けたり、環境に良い商品を使い、食生活においてオーガニック食品や自然食品、サプリメントなどを取り入れたりするライフスタイルのこと。米国では人口6800万人以上、ヨーロッパでは人口8000万人以上がLOHAS消費者といわれている。   パネリストは、EUOFAの田村安代表理事、(株)自然農法販売共同機構の南埜幸信専務取締役、EUOFA事務局の長谷川浩代氏、アーティストのイデトシカズ氏、LOHAS-WORLDの秋元一宏代表で、コーディネイターはEUOFAの谷口しのぶ理事が務めた。   田村代表理事は、「全くオーガニック食品を食べていなかったが、コンクールでメダルを取ったおいしいオーガニックワインと出会ったことでライフスタイルが変わった」という自己の経験を述べた。秋元代表は、日本でLOHASが根付くには、「その国ごとのLOHASがあり、日本の中のLOHASを追求することが重要」と主張した。また、「主婦層に1円でも安いものをスーパーに買いに行くのではなく、LOHAS活動に参加してもらうという意識付けが必要だと考えている」とした。   イデ氏は「プリウスに乗ってサプリメントを摂取してオーガニックレストランに行くライフスタイルは、カリフォルニアでは普通」と米国の現状を披露した。南埜氏は、LOHASがコアな部分で有機食品につながるムーブメントになってほしい」と希望を語った。また南埜氏は「ヨーロッパでは飲み水の問題が根源にある。地下水汚染の元凶が農薬にあることを政府が明らかにし、農業の展開を変えなければならないとしたことがヨーロッパでオーガニックが広がった要因だ」とした。それに関連して田村代表理事は、「地産池消を掲げた我孫子市で、生産者が直接消費者に説明して農作物を販売したところ、一番売れたのがオーガニック農作物で、以後我孫子市の農作物のレベルが上がった」ことを付け加えた。   最後に来場者からの質問に答えイデ氏が「米国では医療費が高く、安心して病気になれない。アンチエイジングに役立つものをチョイスしようという動きがあると共に、ハーブを使ったサプリメントが増加傾向にある。またオーガニック食物はスーパーフードと呼ばれているが、米国のトレンドはサプリメントからスーパーフードに移りつつある」と締めくくった。

2005年10月24日 11:00