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大正製薬がトクホ製品の粉末スティックを発売

グルコケア粉末スティック 大正製薬(株)(本社東京、上原明社長)は24日、特定保健用食品「グルコケア粉末スティック」の販売を開始した。同製品は難消化デキストリン配合で、食後の急激な血糖値上昇を抑えるのに適している。   同社では従来、2003年3月に清涼飲料水「グルコケア」を缶入りで、さらに今年2月にはペットボトル入りを発売し、シェアを伸ばしてきた。今回は携帯の利便性に着目し、粉末スティック化に踏み切ったという。   同製品の特徴としては、風味を重視している点があげられる。ターゲットとなる50代から80代に馴染みのある緑茶と玄米茶で味付けし、従来品でも好評だった風味をさらに改良するため、茶葉の産地を静岡県に限定、風味に優れる一番茶・二番茶のみを使用した。その理由として、同社リビタ事業推進室・真沢和良室長は「生活習慣病対応商品に対して消費者が求めているのは、効果はもちろんのこと、毎日続けられるかどうかという点が大きい。そのため、味には十分なこだわりを持って仕上げており、特にお湯に溶かした際には香りも楽しめる」と、述べている。   トクホ申請時の試験では、成人28名を2群に分け、対照群に「グルコケア粉末スティック」を、プラセボ群には普通の粉末緑茶をのませながら食事を摂取させ、30分後、1時間後、2時間後にそれぞれ血糖値を測定した。その結果、各時間において粉末緑茶摂取群に比べ、食後血糖値の上昇が有意に認められた。1ヵ月の摂取後に、ヘモグロビンA1c(赤血球のヘモグロビンに糖が結合した糖化ヘモグロビンのこと。平均的な血糖値の指標となる)が減少したことも確認しており、店頭ではその点も訴求していくという。   販売先は主に薬局・薬店ルートだが、スーパーなどからの引き合いも多く、それら200店舗への配荷も予定している。内容量は30包(約10日分)で2,940円(税込)。初年度の販売目標額は2億円としている。

2005年10月31日 12:29