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松下電工が手足を温める機器について学会発表

松下電工(株)(本社大阪府門真市、畑中浩一社長)は、このほど行われた「日本健康科学学会 第21回学術大会」で、こもん会稲毛病院整形外科健康支援科・佐藤務医師と共同で、手足の部分加温が循環動態(体内の循環の状態。この変化が心機能低下や血管の硬化を招く)に及ぼす影響について効果を検証、発表した。   試験方法は、循環器系の障害がある患者7名(高血圧患者4名、透析患者2名、手の血流障害を持つ患者1名)に対し、単回評価として手足の部分加温(スチーム式足浴器による足浴とヒーター式手浴器による手浴)を20分実施。また、継続して使った場合の評価として、手足の部分加温を自宅で1日15分間、4週間にわたり実施した。検証するに当たり、継続開始前と4週間連用後の効果を比較。効果項目として(1)血圧・心拍数、(2)手指・足指部の血流量、(3)手指の脈波(体のある部分への血液の流れによって生じる血液量の変化を体表面から波形としてとらえたもの)、(4)額部の水分蒸発量の変化を用いた。   単回評価の結果は、(1)血液・心拍数の急激な増加は見られず、心負担が少なく安全な加温であることを確認、(2)血流量の評価により、血流の増加と持続傾向に有意な差があることを確認、(3)額部分の水分蒸発量の評価により、水分蒸発量に有意な差が見られ、発汗を促す全身への温熱効果があることを確認、(4)脈波の評価により、血管状態の良化傾向に有意な差があることを確認した。また、継続使用の評価の結果でも開始前と比べて有意な差があることを確認した。

2005年10月31日 12:38