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マルハチ村松がカツオ抽出物など機能性素材販売本格化

天然調味料などのメーカーである(株)マルハチ村松(本社静岡県焼津市、村松憲行社長)が、カツオから抽出した機能性素材などの販売を本格化し、5年後には素材販売と受託製造をあわせて20億円の売上を目指すと明らかにした。  現在、同社では機能性素材事業部でアミノ酸を豊富に含有するカツオエキス「ボニマックス」、カツオ卵巣から抽出したDHA結合型リン脂質「ボニマックスPL」、海藻から抽出した「ホルマックスOT」の3品を扱う。「ボニマックス」については、既に昨年から販売を開始し、「ボニマックスPL」についても、小ロットでの出荷可能体制が整っており、今後大量生産の体制を整える予定。その他、フィッシュコラーゲンとフィッシュカルシウムの販売も行っている。  同社は5,6年前よりカツオなどの水産物からの機能性成分を見出す研究に取り組んでおり、昨年、静岡県水産試験場と中央水産研究所との共同研究により、カツオの卵巣から抽出したDHA結合型リン脂質に血液中および肝臓の脂質成分改善作用があることをマウスの実験により確認した。昨年には、フーズサイエンスヒルズの一環として静岡県工業技術センターとの共同研究でマウスの実験により抗ストレス効果があることも確認している。機能性素材事業部・横山正秋部長は「リン脂質とDHAが結合していると、より吸収が早いようだ。また、ストレスによる血清中コレステロール上昇を制御する効果が期待できる」と話している。  また、海藻抽出物の「ホルマックスOT」は、静岡県立大学でのマウス実験により、骨の形成の促進と、骨吸収を抑制する効果の両方が確認され、骨粗鬆症予防に期待できる。成分に関しては同定がされておらず、作用機序については検討中という。「ホルマックスOT」はプロトタイプが一部サンプルとして出荷されているが、現在改良を行っており、来年初頭に上市する予定。

2005年11月28日 17:46