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コーセー出資のドクターフィル コスメティクスが ドラッグストア市場参入

左からソフニングクレンジングジェル、マイルドスクラブソープ、ビタソリューション、リバイタライズエッセンス コーセー100%出資でドクターズコスメを販売する(株)ドクターフィルコスメティクス(本社東京都中央区、岸晃平社長)は、11月16日にドラッグストア向けの新ブランド「フォルミュール」の展開を開始する。売上目標は、来年3月までの4.5ヶ月間で5億円。  同社の従来のブランドはカウンセリングを必要とし、通販・専門店・百貨店ルートのみで展開していたが、シンプルで分かりやすいコンセプトの新ブランドを開発、ドラッグストアの販売に乗り出した。販売店舗数は現在900店で、来年中に2000店舗で販売する。  「フォルミュール」は、従来のブランド同様、佐賀大学医学部非常勤講師である津田攝子氏が監修。多忙でストレスフルな肌の健常力を高めるために、ビタミンEとCをリン酸を介して結合した、ハイブリッド型ビタミンEPCを配合したのが大きな特徴。油溶性ビタミンのEと水溶性のC、両方の抗酸化力を期待できると共に、肌のターンオーバーを正常化する、一般的な保湿成分グリセリンよりも高い保湿効果をもつ、などそれぞれを単独で配合する以外の特長や相乗効果も期待される。  これらの成分の浸透力を高めているのが、化粧水「ビタソリューション」に採用されている「バリアスラッキング処方」。酸化しにくく安定性が高い高純度オレイン酸を配合したことで、角質を膨潤させ、成分が浸透しやすい状態にする。  ケアは、ソフニングクレンジングジェルとマイルドスクラブソープでの洗顔と、化粧液「ビタソリューション」だけの2ステップ。オプションで美容液「リバイタライズエッセンス」がある。  同社では、「コンセプトが(1)ビタミン補給のサプリメント的コスメ、(2)ドクターズコスメ、(3)ステップがシンプルと分かりやすいので、ドラッグストアで売上高を伸ばすと思う」(岸社長)とコメントしている。なるべく早い段階で10億円の売上高を達成したい考え。  なお、同社はドクターズコスメ会社として92年に設立し、2002年に(株)コーセーが買収した。2000年頃からドクターズコスメ市場が急成長し、500億円市場といわれる中、(株)コーセーも市場に参入したもの。従来から美容業界における商品の評価が高かったこと、女性である開発者の津田氏の姿勢に共感したことなどを背景に買収に至ったという。

2005年12月05日 19:17