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カルピスと日本コカ・コーラが共同プロジェクト始動へ

日本コカ・コーラ「心地よい毎日L-92緑茶」(左)、カルピス「インターバランスL-92」ヘルシーヨーグルト カルピス(本社・東京都渋谷区、石渡總平社長)はこのほど、年々マーケットが拡大し、今後も成長が期待される、健康・機能性分野において、国内大手・清涼飲料メーカーの日本コカ・コーラ(本社・東京都渋谷区、魚谷雅彦社長)と、カルピスの持つ乳酸菌関連技術や健康・機能性食品素材を活用した製品開発および販売活動において協働していくことで合意した。  カルピスでは、1977年に日本コカ・コーラのカップ自動販売機向けに原液供給を開始して以来、29年にわたりビジネスパートナーとして良好な関係を構築。長年の関係をベースに、同社が持つ乳酸菌関連技術や機能性食品素材を活用した健康・機能性飲料事業の強化と、日本コカ・コーラの持つ強力なマーケティング力や販売力を活用することで、国内での機能性食品素材事業の強固な基盤確立を目指すのが狙い。  共同プロジェクト第一弾としてカルピスは、継続飲用による花粉症および通年性アレルギー性鼻炎の症状緩和(同社ヒト試験で確認済み)をサポートする「L-92 乳酸菌(ラクトバチルス・アシドフィルスL-92 株)」を日本コカ・コーラへ素材供給し、同社がこれを活用した「心地よい毎日L-92 緑茶」を発売する。また、カルピスは「インターバランスL-92」の品揃えを強化して、昨年に続き今シーズンも12月から年明けにかけて発売する。両社では、製品パッケージ上の「L-92 乳酸菌」のロゴマークとキャッチコピー「季節・環境に敏感な方に」(写真右上)を統一展開するほか、営業・販売活動においても協働していく。 今年12月より順次発売する、ヘルシーゼリーのむヨーグルト、濃縮タイプ、ヘルシーグルト。 カルピスでは、「インターバランスL-92」は発売4年目を迎え、発売以来、飲料タイプだけでなく、サプリメントタイプを展開し、品揃えを強化してきた。粉末化した「L-92 乳酸菌」は、昨年初めサプリメントタイプで使用したが、機能性食品素材として今シーズンより本格的に展開するため、生産能力を大幅に増やして供給体制を整えた。これにより、サプリメントのラインナップ(写真左)を増やすことが可能となり、ゼリー飲料も投入する。また、日本コカ・コーラへ素材供給が実現したのも、粉末化の供給体制が確立したためだ。同社では、「インターバランスL-92」ブランド全体の販売目標は小売ベースで30億円(05年12月~06年6 月)を見込んでいる。  カルピスではすでに、乳酸菌研究の成果から生まれた血圧調節作用のある「アミールペチプド」(血圧が高めの方に適した特定健康保健用食品「アミール S」の関与成分である「ラクトトリペプチド」と同一)については、今年7月にユニリーバ社と欧州地域での原料供給契約とライセンス契約を締結。現在イギリス、ポルトガル、スペインでの展開をスタートさせるなど、素材供給や知的供与ビジネスに積極的に取り組んでいる。カルピスが「L-92乳酸菌」を日本コカ・コーラへ素材供給を行うのは、国内外で初の取り組みとなる。

2005年12月05日 19:21