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アルガテクノロジーズ社、生産体制を来春倍に

天然アスタキサンチンを世界的規模で安定生産・販売しているアルガテクノロジーズ社(本社イスラエル、エド・ホフランドCEO)は、その生産設備の拡張工事を今年夏に開始し、来春に生産量を現在の約2倍となる1.4tの生産体制を整え、2007年には現在の4倍超の2t~3tの生産体制を確立すると発表した。  今回の生産体制拡大の背景には、世界的な需要増、各国における業界のリーディングカンパニーと長期に亘る契約が成立し、安定した販売量が約束されたことによるという。販売実績はすでに15ヵ国以上にも及ぶ。  国内では、武田紙器(株)(本社千葉県柏市、冨田学社長)が独占販売している。同社では、アルガテクノロジーズ社のアスタキサンチンの優位性について「オキアミやカニの甲羅から抽出しようとすると労力がかかる。高濃度(4%)でありながら、微細藻類から特許に守られた培養プロセスで効率良く生産できるため、安価にできる」ことを挙げている。  また、抽出法は武田紙器(株)の超臨界抽出技術によるもので、藻特有の生臭さを除去することに成功しているため、飲料や化粧品への応用がしやすいのも特徴だ。一般的な抽出法だと濃度が5~10%になってしまうが、同社の抽出法では20%弱の濃度の製品もラインナップしている。  アスタキサンチンは天然の赤色色素であり、海洋に存在する最も有用な天然のカロテノイド。強力な抗酸化能を持つ物質であり、試験管の研究結果では、ビタミンEの500倍以上の効力を発揮し、β-カロチンをはるかにしのぐことが確認されている。今年に入って大手化粧品メーカーに採用されるなど注目を浴びている素材だ。  武田紙器(株)はもともとパッケージ製造会社だが、新規事業としてアスタキサンチン原料供給事業に取り組んでいる。

2005年12月19日 15:10