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エントリージャパンの鼻腔洗浄器「ナサリン」が好調に推移

▲ナサリンと専用塩

耳鼻咽喉科系の健康器具を主に販売する(株)エントリージャパン(本社東京都渋谷区、ダニエル・ステイコ社長)では、ハンディータイプの鼻腔洗浄器「ナサリン」の売上が好調に推移している。これまでの耳鼻科といった医療機関ルートへの出荷量が倍以上に増えているほか、ケンコーコムで健康機器の売れ筋ランキング10位以内に入る健闘を見せ、2005年12月の売上は前年同月の6倍という実績だった。さらに年明け第1週の2日間で、昨年の月平均出荷数を上回る受注があり、今年の販売目標は前年の200%以上を掲げる。  ナサリンは家庭で手軽に使用できるスウェーデン製の鼻腔洗浄用器具。注射器型の本体で人肌程度の温度の生理食塩水を鼻腔に注入する。これにより、鼻腔内の感染物質や異物を洗い流し、それらが気道内に侵入するのを防ぐ役割のある鼻腔内線毛を正常に保つ。同時に鼻腔内への水分補給も行われる。鼻腔洗浄の有用性については、これまでにも耳鼻咽喉科学会などで発表されており、花粉症やインフルエンザ対策や慢性鼻炎や鼻づまりなどの症状を改善するのが認められている。  使用方法は、本体の先端を片側の鼻孔に押し当て、末端のピストン部分をゆっくりと押し上げることで、本体内の塩水を注入。鼻腔内に水が溜まると、自然に反対側の鼻孔から塩水が流れ出るが、この際に一緒に鼻孔内の異物などを流すというもの。これを左右の鼻腔ごとに行う。体液に近い生理食塩水と体温ぐらいのぬるま湯であるため、痛みは全く伴わない。  鼻孔に押し当てる先端部分に採用したシリコンキャップは特許を取得しており、らせん状の水流となって生理食塩水が流れ出すように設計されているため、刺激がより軽減され、鼻腔内での洗浄性も高める。他社製品ではプラスティックを採用しているものが多く、また、先端部分が細いのに比べ、幅広のシリコンキャップであるため、鼻孔にフィットし密閉するので水が外に漏れることもない。

▲ナサリンの使用例

また、操作性にも優れているのも人気の背景にあると見ており、ステイコ社長は「チューブなどの形態のものに比べて一人で扱い易く、水を注入する際の力の加減もし易い。シンプルな構造なので、本体の手入れが簡単で、清潔に保つことができるのもポイントの1つ」と言う。また、低価格なことも理由として挙げた。  販売は、全国の耳鼻咽喉科を中心に、ケンコーコムなどの通信販売、東急ハンズやロフトなどのバラエティショップの店頭で行う。「昨年は花粉の飛散量が多かったのにも関わらず、花粉症シーズンと呼ばれる時期の実績は予測ほど伸びなかった。しかし、花粉症が終わった6月頃から右肩上がりに伸長し続けている。  また、シーズンを通して販売量が増えていることから、購買層は慢性的な鼻炎やアレルギー症状を有している人が日常のケアに取り入れているケースが多いと見ている。アメリカなどの欧米ではここ数年、鼻腔洗浄器具の人気が広がっており、「日本でも必ずブームが来る。ナサリンは薬物を使用せず、天然塩を用いるのも支持される理由」(ステイコ社長)と予測する。  今年に入ってからはパッケージをリニューアル、アイテムに生理食塩水用の不純物を取り除いた補充用の天然の専用塩を追加した。今後はドラッグストアなどへの展開も視野に入れている。  大人用(60ml)と子供用(35ml)のナサリン本体に生理食塩水用の専用塩が3袋セットされ、どちらも2,625円。また、専用塩(1箱50袋入り)は1575円。いずれも税込価格。

2006年01月16日 18:57