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ライステックが米ぬかの新素材を発売

(株)ライステック(本社東京都墨田区、飯沼一元社長)は、米の栄養素の95%を占めながら、精米時に廃棄処分されていた米ぬかを機能性食品素材化、「オリザブラン」として4月より発売を開始する。  この素材の製造を可能にしたのは、東京農業大学と産学連携により共同開発した技術。具体的には、①米ぬかの瞬間殺菌技術、②米ぬかの超微粉砕化技術(20μ以下)、③米ぬかの水溶化技術を開発した。①の技術によって、岩手県のJA江刺の協力で、産地で減農薬の「江利金礼米」の米ぬかを殺菌するほか安定化処理を行う。これにより、米ぬかの変質を防ぐことができる。また②の技術を連携会社の(株)アイシン産業が行うが、これにより消化と食感を良くすることができる。さらに、大洋A&F(株)が米ぬかの水溶性・不水溶性を分離、受託加工を行う。  米ぬかに含まれる栄養素は、リン、マグネシウム、カリウムなどのミネラル成分、ビタミンE、ナイアシン、ビタミンB1、ビタミンB6などのビタミン、イノシトール、γ-オリザノールなどの抗酸化物質、食物繊維で、これらを丸ごと摂ることができる。  水溶性の米ぬかは喉越しが良好で風味豊かな甘みがあり、ドリンク、流動食、サプリなどに向いており、不溶性米ぬかは食物繊維が豊富で糖尿病食やクッキー、シリアル、サプリなどに向いているという特徴がある。  種類は、大豆プロティン配合米ぬか「オリザソイプロテイン」、水溶性米ぬか「オリザソルブル」、繊維性米ぬか「オリザファイバー」、微粉末米ぬか「オリザファイン」、殺菌米ぬか「オリザEX」の5種。「オリザEX」が㎏あたり3ケタの価格と、一番安価になっている。  また、同社では市場開拓を行う食材の商社と、レシピ開発や官能評価、食品開発のできる食品加工メーカーからそれぞれ1社をパートナー企業としたい考え。さらには、この事業で中小企業庁の「中小企業新事業活動促進法」に基づく「新連携支援制度」の認定申請を目指している。

2006年01月23日 11:53