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ミクニのパーソナル加湿器「ちょこっとオアシス」が人気

▲使用時の開いた状態

(株)ミクニ(本社東京都千代田区、生田允紀社長)が販売する、世界で初めての、電源不要のコンパクトな加湿器「ちょこっとオアシス スタイリッシュタイプ(U-500)」が人気を集めている。昨年11月にデザインをリニューアルしたが、その後2カ月間で2万台弱の売行きを記録している。旧タイプのU-100は2004年11月に発売し、約1年間で3万8000台を販売した。  同製品は、就寝時やデスクワーク時に顔周りを中心に加湿することを目的としており、電気を使用せず自然気化方式で、本体の周囲2m範囲を約5%加湿する。樹脂製のコンパクト型ケースのなかに不織布がセットされており、ケースを開き、樹脂部分におよそコップ1杯の水を注ぐと、水が不織布に吸い上げられ、自然気化される。それにより加湿されるというもの。湿気を含んだ空気は重く、上から下に流れるので、ベッドサイドやデスク周辺で、顔よりも若干高い位置に置くと効果的だ。  フィルターとなる不織布は、水の吸い上げスピードや吸い上げ高さが最適になるように開発し、抗菌・防カビ処理を施している。不織布の吸い上げ性が高くなる設計と、見た目の美しさのため、デザインは日本伝統の紙アートデザイナー・吉田美幸氏に依頼している。フィルターは同社の特許。チリやアレルゲンなどはフィルターに濾され、水だけが自然気化するのでそれらの飛散が起こらない。汚れがついた場合は水に浸ければ簡単に落せる。また、強制的な加湿ではないので、30分弱の時間を要するが、周囲の空気の状態により気化速度が調整されて必要以上に加湿されることがないため、壁や窓などに結露する心配もない。  同社ライフテック事業部第一マーケティングセールスグループ環境機器グループ・斉藤博美グループサブリーダーは開発の経緯について、「もともと業務用加湿器の製造を行っており、その技術やノウハウを応用した個人向け商品の開発を考えた。出張でホテルに宿泊することが多いビジネスマンをターゲットに、乾燥するホテルの部屋で使用できるよう、携帯できるサイズ、どこでも使えるよう電源不要の加湿器というのが当初のコンセプトだった。しかし実際は、オフィスでパソコンを使う時間が多く、ドライアイに悩まされているOLなど、購入者や問い合わせの9割方が女性」と、話す。  販売は、東急ハンズやロフトなどのバラエティショップ、デパートの松屋銀座店、ドラッグストアなどで行うが、今後はインターネット通販やカタログ販売会社への卸しも予定している。また、ホテルや旅行業者へもアピールしたい考え。「病室の乾燥を心配する入院患者の家族からの問い合わせも多い」(斉藤グループサブリーダー)ため、病院への納入も視野に入れる。  色はピンクと白の2種類あり、価格は1,239円(税込)。別売りのU-500専用交換用フィルターは756円(税込)で販売している。

2006年01月27日 12:17