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麻の実オイルのサプリメントを発売

ヘンプオイル・カプセル (株)ニュー・エイジ・トレーディング(本社東京都世田谷区、前田耕一社長)は、10月に発売した麻の実油のサプリメント「ヘンプオイル・カプセル」の販売先を、従来の自然食品店などに加え、新たに同社化粧品との併売も可能なコスメショップやバラエティショップへも販路を拡大する。売上目標は月 500万円程度。麻の実油サプリメントの販売は同社が日本で初めて。  ヘンプとは麻(大麻)のこと。近年、衣食住全般に使用でき、環境にもよい素材として注目を集めている。麻の実は、向精神作用成分は含まれておらず、規制の対象外だ。海外では一般に食品としても流通し、その成分も注目されている。  ヘンプオイルの成分特徴としては、まず、必須脂肪酸のリノール酸(n-6系)、α-リノレン酸(n-3系)をバランスよく含有していることにある。 WHOや厚生労働省が推奨する、これらの摂取バランスが4:1であるのに対し、ヘンプオイルのリノール酸とα-リノレン酸の含有バランスはほぼ3:1で、他の植物油に比べて、極めて推奨バランスに近い。どちらも人間にとって必須の栄養素だが、近年はリノール酸の摂取量過多の傾向があり、これによる高血圧や肥満などの生活習慣病などが懸念されている。一方、α-リノレン酸はEPAやDHAの前駆体で、血管の老化を防止するなどの作用が認められている。  さらに、脂肪酸であるγ-リノレン酸が含まれていることも特徴の1つ。その欠乏は、アトピーなどのアレルギーや肌あれの原因となるといわれる。含有する食品は麻の実以外には月見草油やボルジ油で、γ-リノレン酸を含む食品自体が希少とされている。  原料となる麻の実は、無農薬で栽培され、加工は日本で行う。低温で圧搾、抽出するコールドプレス製法を採用し、溶剤などの添加を行わず、高温で栄養素が失われるのも防いでいる。ソフトカプセルへの充填の際も、防腐剤などの添加物などは一切加えていない。  同社は以前より、麻を利用した自然食材や化粧品などの販売を行ってきたが、今回のサプリメント発売にあたり、「ヘンプオイルで内と外からキレイに、というコンセプトに共感してくれる販売店舗を探している」(塩田恵専務取締役)と言う。今後は、化粧品やマッサージオイル、サプリメントを含む「ヘンプオイル スキンケアシリーズ(CHANVRE)」のラインナップをさらに追加し、充実させていく予定。

2006年01月10日 17:53