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カネカがコエンザイムQ10増産体制整備へ

(株)カネカ(本社大阪市北区、大西正躬社長)がコエンザイムQ10原料の増産体制の準備を進めている。  同社は平成15年6月に米国テキサス州でコエンザイムQ10素材の製造販売会社を設立し、工場建設を進めてきた。当初の完成は今春の予定だったが、昨年8、9月のハリケーンの影響により、今夏にずれ込む模様。同工場稼動後の年産能力は100tで、主に米国市場に出荷する計画だ。  また、日本国内でも同社高砂工業所(兵庫県高砂市)の設備の増強を10月に終了しており、これにより年産能力が150tから180tに引き上げられた。出荷は既に11月末から行われている。  同社広報室によると、「コエンザイムQ10原料の需要は引き続き増加し、数年後にはほぼ2倍になると見込んでいる。中でも米国は圧倒的な市場規模であるため、米国におけるコエンザイムQ10製造設備の増設を進めてきた」と言う。

2006年01月10日 18:10