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セーフテック・インターナショナル / 大豆粉末「おいしい大豆」が糖尿病食で人気

おいしい大豆 セーフテック・インターナショナル(株)(本社神奈川県厚木市、萩原幸社長)が販売する顆粒タイプの全粒大豆粉「おいしい大豆」が、糖尿病食として人気を呼んでいる。同社では大豆粉末を加工した製品の製造販売やOEM、PB製品の受託も行っている。これらと「おいしい大豆」、「ビゴーレ」などの採用件数は、前年同月に比べ3倍近い伸びを示しているという。  大豆は、たんぱく質約40%、脂質約20%、食物繊維14%を含み、低脂肪高たんぱく質で知られる。アミノ酸バランスもよく、穀物には不足するリジンも多く含有。ビタミンB、Eに加え、機能性成分としてイソフラボン、サポニン、レシチンも注目される。さらにミネラル類も豊富で、牛乳や牛肉、精白米、小麦粉に比べてカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅の含有量が高い(五訂版食品標準成分表)。特にカリウムは、体内のナトリウムの排出を促す機能があるため、血圧の低下作用をもたらす成分。同製品は大豆を全粒で使用しているので、栄養分などを大豆そのものとほぼ同様に摂取できる。  しかし、同社製品は大豆そのものの栄養や機能性の含有といった特徴にとどまらず、原料に無臭大豆「エルスター」を使用している点が最大の特徴として挙げられる。「エルスター」は国内産の新品種で、遺伝子組み換えは行っていない。リノール酸などを酸化させるリポキシゲナーゼという物質が欠失しているため、脂質の酸化が起こりにくく、青臭みの原因物質の発生が抑制されている。同社では、この無臭大豆を蒸気加熱し、粉末化。大豆に含まれる消化阻害酵素が失活され、脂質酸化や栄養分の喪失も起こりにくい。  「おいしい大豆」の人気の理由は、2月23日に発売された『糖尿病が良くなるごちそうレシピ 糖質制限食の実践法』(江部康二著、東洋経済新報社発行)で紹介されたこと。同書は、昨年発行されベストセラーとなった『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』のレシピ版。高雄病院・江部理事長の提唱する糖質制限による糖尿病改善メニューを献立表とともに掲載している。この中で「おいしい大豆」が、無添加で栄養素も豊富であり、「小麦粉と同じ働きがあり、風味もよく、しかも血糖値を上げない食材」として紹介された。本が発売された後、同社には読者からの直接の問い合わせが月に70件以上入っているという。  使用方法はお湯などに溶かしてドリンクにするほか、他の飲料に混ぜたり、小麦粉の代替や食品への添加など、幅広い。大豆の風味を程よく残すが、青臭さを感じさせないため、組み合わせても他の食品の味を変えることはない。  販売ルートは病院食として採用されたり、病院の売店で販売されるケースの他、百貨店などの健康食品売り場や自社通販。同社・団井忠興取締役は「どこで買えるのかという問い合わせも多く、より販路を広げたい」と話す。  また、業務用の「ビゴーレ」シリーズも好調で、かまぼこやクッキーなどの菓子類、パンなど、様々な一般食品に応用されている。「ビゴーレ」には生タイプの「p」、半生タイプの「pt」、「おいしい大豆」の業務用で、蒸気過熱し顆粒化した「dn-g」、同じく蒸気過熱したチップ「dn-c」がある。  「おいしい大豆」は100g入りで420円(税込)。

2006年04月19日 10:00