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食品安全委員会 / 大豆イソフラボンを含有するトクホの許容上限摂取量について最終評価案まとまる

 食品安全委員会は8日、「第36回食品安全委員会新開発食品専門調査会」を東京都千代田区・プルデンシャルタワーで開催し、トクホとして1日に摂る安全な上限量を30mg(アグリコン量で換算)とする最終評価案をまとめた。
 大豆イソフラボンを含有するトクホの食品健康影響評価の審議結果が3月9日に公表された後、3月9日~4月5日までの期間、同結果に対する国民からの意見・情報を募集。国民からは100件以上に及ぶ意見・情報が寄せられた。同調査会では、このパブリックコメントの結果をふまえ、11日の食品安全委員会で正式決定した後、厚生労働省に答申する。
 骨粗しょう症などの予防効果があるとして人気の「大豆イソフラボン」を、食事以外の特定保健用食品として摂取する場合、過剰摂取するとホルモンバランスを崩す恐れがあり、妊婦や15歳未満の子どもには、推奨できないとしている。現時点で1日の許容上限量30mgをとしたが、この値は今までの試験報告や情報に基づいており、入手できなかった情報を考慮しているため、より慎重な値となっている。同成分の生体作用について、現在も研究が進められている分野であり、今後新たな知見などが得られた場合に、再度評価を行い有効性及び安全性の観点から適正な範囲を明らかにする必要があるとしている。
 なお、今回の評価には、納豆や豆腐などの通常の大豆食品は含まれない。

2006年05月10日 10:00