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ロンザ・グループ / ラレックス社のアラビノガラクタン事業資産を買収

 ロンザ・グループ(本社スイス・バーゼル)は17日、米ラレックス社が持つカラマツアラビノガラクタン事業の資産を買収したと発表した。今回の戦略的買収の対象となった資産の主な内容は、知的所有権、独占的なプロセス技術、米国ミネソタ州コハセットの製造施設、一部在庫および顧客リストである。
 ラレックス社は栄養化合物であるカラマツアラビノガラクタン(LAG)を北米で独占的に一環製造しているメーカー。伐採したカラマツから抽出される天然水溶性食物繊維のLAGは特許を持つ独自のプロセスによって抽出・精製され、機能を高めた製品として医療・一般消費財・その他の産業の各分野に供給されている。
 LAGは天然のバイオ活性化合物で、ヒトと動物の栄養、パーソナルケア、各種産業に使用されており、一般に安全と認められている。LAGは免疫の強化と消化吸収の促進を始め、人体に対してさまざまな効果をもつことが分かっている。LAG製品は単独でも、効果を高める他の成分と混合した場合でも、多彩な機能を発揮する。
 ロンザ社は今回アラビノガラクタン事業を買収したことで、有機ファインケミカルおよびパフォーマンスケミカル部門における栄養関連事業をさらに強化することになる。同部門として、革新的な製品の種類を積極的に広げるとともに、既存の製品ラインを補完することにもなる。
 同社は国際的な化学・バイオテクノロジー企業であり、世界22ヵ所に生産・研究開発の拠点がある。製薬・農薬業界向けの化学中間体、有効成分、バイオ医薬品の受注生産では世界有数のメーカー。日本法人のロンザジャパン(株)は、製薬ライフサイエンス、エンジリアリングファインケミカル、L-カルニチンをはじめとした栄養成分などの分野へ高付加価値な製品提供、開発支援サービスを提供している。

2006年05月24日 10:00